昨日まで、数刻前までいた場所が、
車に乗れば、新幹線に乗れば、飛行機に乗れば、
もう、遠い街。
旅行帰りのあの感覚が、寂しくて、
でも、少し好きだったりする。
きっと、また行くからね。
︎︎ ◌ 遠くの街へ ︎︎◌
現実逃避なんて自嘲気味に言って、
課題や仕事なんかのことを考えないように、
スマホいじったり、映画見たり、本読んだり。
みんなきっとやってるよね。
でもね、スマホいじるのも、映画見るのも、本読むのも、
全部『現実』なんだよ。
嫌なことばかりを現実だと思わないで。
大丈夫、ちゃんと現実見てるよ。現実に生きてるよ。
生きてるかぎり。死なないかぎり。
逃げてない。
逆に死ななきゃ、現実からは逃げられないんだよ。
現実は、簡単には逃がしてくれない。
嫌なことも、悲しいことも、つまらないことも、
幸せなことも、嬉しいことも、楽しいことも、
全部私たちをとらえて逃がしてくれない。
みんな、なんだかんだハマってるんだよきっと。
︎︎◌ 現実逃避 ︎︎◌
君は今、何してるんだろう。
私がこう考えてるうちにも、君の『今』は過ぎる。
私の今も、すぐ過ぎる。
今だったものが、一秒後には今ではなくなる。
思っている以上に、流れは早いね。
大切にしなくちゃと思うのだけれどね。
︎︎ ◌ 君は今 ◌
物憂げな空?
物憂げは感情を表す言葉。
空に感情はないよ。
空の様子は人の感情に少し似てるけれどね。
晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、
雷が落ちることもある。
だけど、
空は、空だから。人ではないから。
空が物憂げに見えたのなら、それはあなたの心だよ。
あなたの感情が、空をそう見せてるの。
感情は、心は、色んなところに投影される。
さがしてみてね。
︎︎◌ 物憂げな空 ◌
命ってとても難しい。
生き物はみんな、命を持つもの。
では、命とは?命とは生き物のことなのか?
それは、少し違う気がする。
命に形はある?触れられる?
命とは心臓のことか、脳のことか?
たぶん命はそうじゃない。
命はたぶん、生きること、生きていること。
物理的な形はない。大きさもない。重さもない。
だけど私たちは、命を感じている。感じることができる。
それは、私が、あなたが、あの子が、生きているから。
そして、唯一そこにはっきりとあるのは、『長さ』。
『はじまり』と『おわり』。
大切な命は、大切なものの命は、
できるだけ永く続いてほしい。
本当は、終わってほしくない。
だから、
いくら永く続こうと、終わりがあるなら、短いと感じる。
小さなものは、すぐなくなる、すぐ消える、儚い。
私たちは、きっとそれで、大切な命を、愛おしい命を、
"小さな命"と、こういうのだ。
︎︎◌ 小さな命 ◌