油と水みたいに
脳と身体が分離して
ここにいるのに
見えているのは
ここではない場所

―ここではないどこか

最後の音
耳を塞いでも反響する
目の前にいるのに
誰もいないみたいに
君の瞳に反射して
無意味な僕が映ってる

―君と最後に会った日

新しい生活
鉢に植えた花
花びらが一枚ずつ
ひらりと落ちる
涙みたいに
いつか土へと還る

―繊細な花

毎日がわたしとのお別れ
だから1年後の私は
わたしではないのかもしれない
ふわりと浮かぶ風船
紐を手離したら飛んでいく
遥か遠くへ
どんな私になるのだろう

―1年後

爽やかな風
夢中になって
草原を駆けて行く
言葉ではなく
感覚に溺れて
心のままに

―子供の頃は