灰色の世界
淡くも濃くも
気まぐれに
白と黒の
僅かな隔たり

―好き嫌い

遠くのざわめき
暗がりにぽつぽつと
漏れ出て群れる光
瞳を埋め尽くす
ぼやけていく世界
溢れて消えた

―街

無我夢中で描いた
拙い地図と目的地
描き直しても
白紙にしてもいい
どうか鉛筆を捨てないで

―やりたいこと

瞼の裏に揺れる朝焼け色
夢か現か
うっすらと目を開ける
光が飛び込む
まっさらな視界の中で
今日はどんな色が見えるだろう

―朝日の温もり

晴れの日も雨の日も
少しずつ踏み出す
枝分かれした道
風が吹いている
葉が揺れ落ちる
最後に行き着く場所はひとつ

―岐路