10/23/2024, 9:42:29 AM
「衣替え」
洋服箪笥を秋と冬とで埋め尽くす
薄手の長袖、厚手のニット
昼の暑さはまだ続く
迷い迷いの衣替え
こともなげに過ぎ行く時間と
進む季節の歩みの遅さ
さりとて、広がる秋晴れの空
10/22/2024, 2:41:59 AM
「声が枯れるまで」
荒れる波間の岩の上、人魚は唄う
海の男を恋に狂わす魔性の人魚
されど、求めるはあの人ただ一人の呼び声
人魚はこいねがう
波に揺られる大船の甲板に立つあの人へ
とどけ、とどけと声が枯れるまで
吹き荒ぶ風は美しき歌声をさらい
あの人の耳へはとどかない
10/20/2024, 11:42:51 PM
「始まりはいつも」
おはようございます
昨日は良く眠れましたか?
頭の中で自分自身に声をかける。
1日の始まりはいつも、自分への挨拶だ。
朝夕は冷え込んできて毛布を手放したくなくな
る。だけど、起きなきゃいけない。
どんなに眠かろうと朝日を浴びて、朝食を摂る。
絶好調ではないけれど、それなりに動ける。
それで良しとしよう。
今から出かける人へ、行ってらっしゃい。
これから眠る人へ、おやすみなさい。
毎日、お疲れさまです。
10/14/2024, 3:36:11 AM
「子供のように」
物を無くしたらこの世の終わりのように泣いて
大人に叱られれば一丁前に反抗し口を尖らせる。
楽しみなことがあれば前日からはしゃいで
素直に全身全霊で感情を表した過去。
今は胸の中で静かに噛みしめることが
最大限の感情の表現になった。
ただし、鈍くなったわけではない。
感情を隠す知恵を身につけたのだ。
だから、顔には出ていないだけで
心の中では素直な子供のように感情は動いている。
10/1/2024, 12:36:33 PM
「たそがれ」
暗いのに明るい 明るいのに暗い
なんだか摩可不思議な時間にございます。
水平線に沿うように熟した柿色の帯。
さらに上は濃紺のお着物。
お空はとってもミステリアス。
そして、とってもお洒落さんなのですね。