『優しくしないで』
この言葉って、やっぱり恋愛関係のお話が多いのでしょうか?
私のことなんか何とも思っていないのに、優しくしないでよ。
とか、
奥さんと本気で別れる気なんて無いのに、優しくしないでよ。
とか、
なんか、そんな感じのことを想像しちゃうタイトルですよね。
私、実は、
そんな感情になる程、人を好きになったことが有りません。
恋愛に対する熱情が、低い。
何故だろ?
なんか、人を好きになる、というか愛するってとてもエネルギーがいりますよね。
あと、時間だったりお金だったりも要るのかな?
こんなこと言うとなんだけど、ちょっと面倒くさい。
このコロナ禍で、人と会えないことが辛いって空気も蔓延したけど、私、今までも食品が有れば別に何日でも家にこもっていられたし、ていうか、家でゴロゴロしながら本読んでる時や寝てる時が幸せ。
お天気が良ければ、散歩に行って空やら景色やら草花やらの写真撮ったり。
映画もご飯も、元々ひとりで行けちゃうし。
お茶したり遊んだりする友達は勿論居るけど、類友というか、コロナが落ち着いたから会うの待ちかねてたよ、って感じでもなく。
今までの生活パターンとコロナ禍の生活パターンがほとんど変わらなかったのです。
勿論、基礎疾患を持っているので罹患しないようには極力努力はしましたが。
モテ期とか、赤い糸とか、運命の人とか、トンと縁が無いなぁ。
まあ、それでも幸せなんだから良い人生なんですよ個人的には。
あと、今日のタイトルで思い出した映画は『パラサイト 半地下の家族』
優しくしないで、というより、優しくしたらダメ!と言う感じかもしれないですけど。
観ている私達は、あの主役の家族たちの行動がわかるから、お金持ち家族にそれ以上優しくしないで、優しくしても自分たちの為にならないよ、って思えるんですけど。
優しさにつけ込んで、どんどん侵食してくる主役家族、そしてダブルネーミングのもうひと家族。
面白いと言っていいのかはわかりませんが、おすすめ映画です。
あともうひとつ『疑いの中で』
これも優しくしたらダメ!っていう映画です。
一人暮らしのおばあちゃんを狙ったオレオレ詐欺よりタチの悪い詐欺の映画。
ほんともう、ムナクソ映画です。
ポーランド映画だったかな。
ドヨ〜ンとした後味の悪さがお好きな方にはお勧めです(そんな方が居たらの話ですけど)
『カラフル』
『ライフ・ウィズ・ミージック』という映画をご存知ですか?
一昨年に公開された、100分あまりの映画なのですが、本当に素敵な映画です!
歌姫Sia(シーア)が監督・音楽・脚本を手掛けました。
あらすじとしては、アルコール依存症で自身の暮らしもままならない主人公が、祖母の死をきっかけに疎遠だった自閉症の妹と暮らすようになります。
けれども、マイペースな妹に振り回されて、彼女のストレスはピークに。
そんな様子を見ていた隣人さんのフォローもあり、少しずつ歯車は良いように回っていく様子を見せるがーーー
みたいな、お話なんですが、とにかく自閉症の妹の見ている世界がカラフルで綺麗で。
オレンジや赤、水色、黄色、色とりどりの世界で、Siaの楽曲を歌い踊る主人公と妹と隣人。
ホント最高!
決してハッピーなだけの映画では無いんですけど、絶対に後悔しない映画だと思います。
良かったら、このGW中に是非是非♥
『楽園』
レスリー・チャンという俳優さんをご存知でしょうか?
もう20年近く前にお空に帰った、香港の役者さんであり、偉大な歌手でした。
『張国栄』もしくは『張國榮』と漢字なら書きますが、その頃はまだ香港は英国領で英名をつけている人がほとんどでした。
彼の場合はレスリー。
段々と年齢を重ね、香港を代表するアーティストになってからは『哥哥』、香港語の兄貴というあだ名でも呼ばれていました。
繊細かと思えば鋼鉄の心臓ぶりを見せたり、陽気でハイテンションな人柄と見せて実は思慮深い落ち着いた人だったり、とても綺麗な笑顔が天使にも悪魔にも見えたり。
とても、とてもアンビバレンツな人。
本当にもう、レスリーを好きになればなるほど、その実態は見えなくなっていって、ずっと翻弄される推し活でした。
親に言わせれば、小さなマンションぐらい買えたかもらしいのですが、レスリーと共に歩んだ、レスリーと同じ時代を生きれた、何なら香港で、或いは来日してくれた東京や大阪の地で同じ空気が吸えた、もうそれだけで私の人生は満ち足りています。
いえ。
正直、何年かはレスリーの姿を見るのが辛い時期もあったんです。
でももう、それも乗り越えて、やっぱり今でもレスリー・チャンが好き!
彼の生きた証の、映画やコンサートの映像を見てるだけで幸せ!
レスリー・チャンが居なくなったショックは大きかったけど、じゃあレスリー・チャンを知らないままの人生を選びますか?と聞かれれば、輪廻転生があるのなら、何度ショックを受けてもレスリーと同じ時代を生きたい!と言いきれます。
昨年は、彼が出演した『男たちの挽歌』が4Kになったり、WKW4Kといって映画監督のウォン・カーウァイの作品が4Kになって、レスリーの『ブエノスアイレス』が上映されたりしました。
あまりに好評で、4Kになっていないのに『欲望の翼』や『楽園の瑕』なんかも急遽上映されました。
ここまで長く読んでくださって、どこに『楽園』のタイトルと関係あるんだと思っていられた方、お待たせしました。
ここでやっと楽園繋がりの映画『楽園の瑕』です。
この映画、レスリーの美しさが割と封印されていて、ヒゲなんかもはやしちゃったり、衣装も地味めなんですけど、一瞬見せる戦いの時のおろした長い髪が風になびく様や、女優さんとの絡みの艶っぽさや、本当にもう『ありがたや〜!』なシーンを繰り返し見てしまう大好きな映画の1つです。
個人的に、大オススメ映画なので、このGW、お時間あったら是非!
なんて、結局推し活しちゃいましたね。
『風に乗って』
昔、『ニルスのふしぎな旅』っていうアニメがあったの。
確かNHKでやってたと思う。
イタズラばっかりしてるニルスが、こらしめに小さくされて、白い鳥の背中に乗って色んな街を巡るうちに、経験積んで成長していくお話。
その白い鳥、私は勝手にアヒルだと思っていたんだけど、でも、飛んでるってことは白鳥だったのかなぁ?
遥か昔のアニメだから、記憶もあやふや。
今日のお題の『風に乗って』で何となく思い出しちゃった。
主題歌が可愛くてね、「ニルス、ヘイ、ニルス」って台詞で始まるんだけど、何とも言えないのどかな感じ。
ちなみにこの台詞言ってたのは、ザ・タイガースって沢田研二さんとか、岸部一徳さんとかがやっていたグループに居た人なんだって。
仲悪くて、タイガースが復活しても参加してないらしいけど。
どうしても譲れないものって、何十年経ってもやっぱり有るのかなぁ?
私も、心の中にドロドロした思いがあったり、ぶっ飛ばしてやろうかって思うぐらいのムカつく相手が居たりするんだけど、でもずっと持ち続けるのはしんどいなぁ。
なんて言いながら、思い出し笑いならぬ、思い出しムカつきもたまにあるんだけど、そんな思いこそ、風に乗せて飛ばせたら良いね。
うん。
やっぱり、生きていくのは、楽しい方が良いなぁ。
なんてね。
『刹那』
その刹那…なんていうと、イメージするのは桜。
少しずつ蕾が膨らんで、花が咲くのを楽しみに楽しみにしてて、一輪二輪と咲き始めたらアッという間に満開になって、花降らしの雨が降ったら終わり。
花の見頃は本当にほんの一瞬。
はらはらと舞い散る花片を受けようと、手を伸ばしたその掌に乗ることなく、落ちていく。
そんな刹那。
考えれば、人の一生もそうかもしれない。
『冬は必ず春となる』
そう思いながら人から見えない部分で、静かに成長をして、やっと人から見える所で花を開かせる。
でも、努力はコツコツと長い道のりなのに、花の盛りは一瞬。
それでも努力する楽しさを知ったから、夏から秋、そして冬を越しての自身の成長は楽しみでしかない。
毎年、毎年、私ったら成長して、去年よりもっと綺麗な花を咲かせてるじゃん。
去年より更に美しい花を咲かせてるじゃん、私。
まだまだ、私は止まらない。
『刹那』
その連続が続けば、一瞬なんかじゃない。
永遠。
今日より明日に刹那を積み重ねて、人生を生きていこう。
前を向いて。