肌に触れる風

投げ出される身体


私の名を呼んだ彼は

必死に手を伸ばしていて



届かないように、と願った
＿＿＿届いてくれ、と願った







＿落ちていく

救いたいのに

ただ幸せになりたいだけなのに

それすら許されないの？


ねぇ、




＿どうすればいいの？

少しでも安らげばいいと



＿キャンドル

良いことばかりじゃなかったけれど

僕、幸せだったよ


あなたがいたから




＿たくさんの想い出

私、冬が好き


冬になったら

寒がりで中々起きないあなたを

起こす役割があるから

いつも完璧なあなたが

唯一無防備なところをみせてくれるから


何回でもあなたと冬を迎えたいの







＿＿＿ ねぇ、おきて。







＿冬になったら