「フィルター」

フィルターを
かけてるのは
あなたですか？

それとも私？

そもそもフィルターを
かけていない人は
いないと思う。

フィルターがあって当然。

一種の防衛だから。

「仲間になれなくて」

良いよ。
ならなくて。

なのに人間って
ひとりじゃ生きていけない。

人間ってとても面倒臭い。

「雨と君」

雨と君というか
どちらかというと
雨と私かもしれない。

君は気付いてないと
思うけど
ちょっとした時。

例えば車から
建物に移動する時。
車から家に入るまでの時。

そのちょっとした時
一時的に小雨になったり
雨が止んだりしている事を。

「誰もいない教室」

教室の片隅に
君とこっそり名前を
書いたね。

２人しか知らない。
２人しか知らない秘密。

時が経ち
その学校は廃校になった。

廃校前に学校に
足を運んで
その教室に入り
名前を確認した。

ただの落書き。

ただその落書きで
蘇る当時の思い出。

横に君はいないけど。

「信号」

気付くかな
あなたの信号を。

気付く人いるかな
私の信号を。