「雨の香り、涙の跡」

私が泣いていたなんて
誰にもわからない。

雨の香りと共に
跡だけ残る。

「糸」

糸か。

昔話のように
クモの糸を垂らされたら
私はソレを掴むのかな。

ソレにしがみつくような
人間になりたくないと
思っていても
いざ実際その場面になったら
断言できるかな。

「届かないのに」

自己満足の世界。

届かないのが
わかっていても
行動してしまうのが
きっと人間。

結局は
自分の思うようにして
自己解決したいんだ。

「記憶の地図」

もうハッキリ
思い出せないな。

きっとそこに
住んでいた時のようには
思い出せない。

そうして
忘れていくんだ。

「マグカップ」

懐かしい。

あなたのマグカップは
いつの間にか
いつも私のものに
なっていたね。

その度に私は
それ自分のじゃないでしょ？
と、言われていたね。

ふと思い出したよ。