9/5/2023, 10:48:22 PM
『貝殻』
ふと中身が詰まった瓶を見つけた。
あの、青い春の出来事。
今では再現できないこと。
イツメンで海に行って、
貝殻を集めて、アクセサリーにしようって。
でも、そんなことができるほど
器用な人はいないなって笑いながら集めた。
瓶につめて、また集まろうと約束した。
でも、叶わなかった。
9/4/2023, 1:48:43 PM
『きらめき』
ある日、恋をした。
モノクロでつまらなかった世界が、
一気に色を帯びた。
嗚呼、世界はこんなにも美しいものなのか…!
9/3/2023, 1:45:32 PM
『些細なことでも』
「ねぇ、何があったの?」
「え、?何にもないよ?」
「…そう?ほんとに?」
「うんうん、元気だよ〜」
多分何かあったんだろうなってそんな気はするんだけど
無理やり聞き出すのは気が引けて、
聞けない
「ねぇ、何があったの?」
「え、?なにもないよ」
「…そう?ほんとに?」
「うんうん、元気だよ〜」
本当にびっくりした。でも、こんなことを言っても仕方ない。
悩みを増やしちゃうだけだから
話せない
9/2/2023, 12:13:13 PM
『心の灯火』
突然、胸がすっとしてなにかが消えた。
悲しみが泣いている
一つずつしずくがこぼれる
少しずつ溜まっていく
いつか溢れて何かが消えるとわかるのに
涙は消えない、止まらない
ある日起きたら
突然、胸がすっとして何かが消えた。
悲しみの涙が見えなくなって
暗闇に水の滴る音だけが響く
悲しみが泣いている
9/1/2023, 12:20:20 PM
『開けないLINE』
公式ラインしか入れてないLINE。
ラインの通知が鳴った。
一番くじの通知か?そう思って確認した。
知らない名前。
知らないアイコン。
どう見ても公式ラインじゃない。
不思議より、困惑より、恐怖が勝った。
知らないようで知っている、あの子のライン。
クラスのあの子。
高校で一緒になった女の子。
特に話したことも無ければ、
関わりがあるわけではない。