新年
もうすぐ年が明ける。
街頭は煌めいてクリスマスの残り香を漂わせている
人混みをぬけて帰路に帰る。見えないどこからが流れるテレビが新年をお祝いしている
皆様今年一年はどうだったでしょうか!もうすぐ新しい1年がやって参ります!
(今年一年ねぇ〜…)
寒さが私を攻撃してきて身震いする。
プレゼントでくれた手袋も意味をなさないほど手はかじかんで
冬が私を置いていく。
忘れてやる
思い出してなんてやらない
後悔させてやる
悩んでると思った?
そんな訳ない
苦しい苦しい私の言い訳
振り返れば今年一年あなた色に染まっている
それでも
それでも
頭の片隅になんて置いてやるもんですか
初めまして新年
今年はどんな風に生きよう!
あなたは去年に置いてきた
1年を振り返る
みかん
コタツに潜ってぬくぬくと暖を取る
しんしんと外ではこと辺りの地域では珍しい雪が降っている
(雪降るとかマジで寒いじゃん…。)
そう思いながらコタツにさらに体を埋める
テーブルに顎をのせて唸ると正面にオレンジ色が広がっている
(みかんあるじゃん♪)
少しルンルンでみかんをとり皮を剥いていく
(お、剥きづらいぞ。なんかでみかんは剥きづらい方が甘くて美味しいって言ってた…気がす…るっと。)
剥き終わったみかんをパクっと一欠片食べる
(あまぁー。)
みかんは甘くて美味しかった。
(コタツにみかんてなんでこんな美味いんだ?)
なんてことない一日当たり前のような常識のような一日
(やっぱり冬でコタツって言ったらみかんだな〜。)
そんな一日が幸せに感じる
手ぶくろ
クリスマスがすぎて
親友のプレゼントなんて何も考えてなかった。
いや〜、バイトで洗い物ばっかやってて手が荒れるんだよね〜
それマジで辛いやつじゃん
そうなんだよ〜
そんな些細なことを覚えてくれてた
〇〇ちゃん、遅くなっちゃったけどメリークリスマス!!
え!?
これ!日々の感謝とか込めてあげる!
そこには、ハンドクリームと手袋が置いてあった
いいの!?
もちろん!
ありがとう!!
こんなに大切に思える親友は彼女だけだろう
そんな君には何をあげよう