僕は推される人になりたい 。
そう思ってどんなところでも自分の輝く場所を見つけてはできる限りのことをやり尽くす 。
だが 、僕は変な体質みたいだ 。
人より上手くやっても何をしても誰からも推されることなんてない 。
まぁ 、努力の問題かもしれないが 。
完璧などを目指して取り組んでも結局全ては失敗に終わってしまうんだ 。
僕がやれば時には取り返しのつかないことにだってなりそうで 。
白いキャンパス 。
美術の時間だろうな 。
周りのみんなは失敗しても元通り綺麗に戻している中
僕だけは段々とぐちゃぐちゃになっていく 。
焦ってまた失敗の繰り返し 。
そんな絵をみんなが見ると苦笑しながら褒めてくれるんだ 。
みんな 、こんな僕によく気を使うよ 。
個性的だね 。とかさ
違うんだ 。
僕はみんなの目に留めたいんだ 。
みんなの手を引っ張りたい 。
こちら側へと
個性的でいい 。個性的がいい 。
誰とも違う自分だけのものがいい 。
だけど 、みんなの目には留めたい 。
みんなの目に留まらないならそんな個性なんて要らない 。
お世辞に飽きたんだ 。
僕は勝手に人のキャンパスを汚した 。
彼女は泣いた 。そりゃそうだ 。
綺麗に飾ってきたと言うのに 、それが全て汚くなったんだ 。
しかも 、もう治せないだろう 。
僕が触れたから 、そのまま穴が空いた 。
彼女は桃色の絵の具を落として 、泣き崩れた 。
彼女によく似合っていた桃色 。
頬も唇も 、綺麗な桃色で 。
それを汚したくなった 。
なんの色だったかな 。
覚えてないや 。
私は小説家を目指しています 。
小説を読むのなんて元々好きでは無いのが自分だった 。
だけど書きたいと思った時 、自身の作品を認めてくれる人に出会っては自分のやりたいことを見つけました 。
「 いつかはみんなのためになる作品を作りたい 」
と言った時 、本当に決意をした 。
自分の好きなことをしながらみんなのためになることをしたい 。と