空模様
雲一つない空が私は苦手だ。
晴れすぎていて怖いから。
いつも笑顔の人を見て心配になるのと似ている。
少し曇ってるくらいが丁度いい。
それは私自身についても同じ。
何も悩みがないときより少しもやもやを抱えているときの方が妙に安心感がある。
【ただ必死に走る私。何かに逃げるように。】
就活とか、卒論とか長期インターン探しとか色んなもののために走っている。
電車に乗るためにひたすら走る。ビジネスマンを避けるためにひたすら走る。学校に行くために走る。
学校に行くとホットスナックを買いに走る。
ホットスナックはストレス解消のために食べているのであまり美味しくない。ホットスナック自体はもちろん美味しいけれど。
講義に行くと途端にお腹が痛くなり、睡魔に襲われる。
だから昼食は軽めにとる。夕食は食べすぎてしまうかあまり食べられない。
ひたすらに疲れる。
家に帰っても家に帰りたい毎日。
周りの人は優しいはずなのになぜか心の居場所がない。
誰も私を責めないのに焦る。
自分自身からは走れない、逃げられない。
友達と話す時間が最も充実しているように感じられる。
友達といる時、私はおしゃべりな自分と逃げられない。それが一番のコンプレックスだけどそれはどうしようもないみたいだ。
一度止まってみよう。
何がしたいのか分からないから。
一度止まってみよう。
自分という人を知るために。
半袖
私は半袖を着るのが怖い。
醜い腕を出すことになるから。
ボロボロの腕を見せたくはない。
でも暑いから見せることになる。
暑さには勝てない。こんなふうに葛藤しなきゃならないから夏は苦手だなと思う
テーマ愛を叫ぶ。
【推しの愛を叫ぶ】
今日ある推しバンドの愛をスピーチで叫んでみた。
愛を叫ぶとつい、早口になってしまう。
校内の4人グループでの発表で、私以外の3人は韓国アイドルやゲームキャラクター、2次元の推しを発表していた。
私は「家則」、家のルールが厳しい家に住んでいたことがきっかけで20になった今でもほとんどのアニメやゲームを知らない。それに加えて海外のアーティストもよほどの有名人を除き知らないから新鮮だった。
愛を叫んでいる自分の顔はともかく他人の顔はキラキラして見える。だから早口でも、自分の知らないことでも聞いていて楽しい。ただし私にとって楽しいのは内容ではない。推しにその人の人柄が現れると他人のキラキラした顔を見られることだ。
私の推しバンドは有名だけれどボーカルが親世代だ。ドン引きされないか少し不安だった。だけど大丈夫だった。
今はコナンの主題歌を担当しているのでその話で盛り上がれる。観たことはないし、今から追う気力ももう他のことに使っているので決して内容はわからないのだけれど。
とにかく推しの愛を叫ぶ時間はとても尊い。他人のも自分のもそしてその光景も全部が素敵だと思う。
一年後
一年後なんて想像がつかない。就活を無事に終えていたいな