日常は何気なく過ぎていく。今在るものが、ずっと続くと思ってる。
何が起きるかわからない、予測できない日常。壊れてから、失ってから気づく、大切なものもある。
当たり前の形は、人それぞれ。些細なことでも、気づかずそこにあって、いつの間にか当たり前になってる。
「ありがとう」「ごめんなさい」
気持ちを伝えたいって思った時、口に出してみよう。
その一言で、変わるものも、変わらないものも、手が届く距離にまだ在るのだから。
日が暮れて、夜の時間が始まる。
街灯がつき、家に灯りが灯る。
耳を澄ませると楽しそうな会話が聞こえてきそうだ。
歩いていると、カレーかな?香辛料の匂いが鼻をくすぐる。美味しそうだ。お腹すいたな。
街の灯りを通り抜け、家路に着く。
「ただいま」「おかえり」
りん、りん、りん。夜風に揺られて風鈴が鳴っている。優しい風。良い音色。
ふと、見上げた空は星が輝いている。
ぼんやり眺めてると、夏の大三角かな?三角形に結べる星が3つ見えてくる。
あれがこと座かな?わし座?はくちょう座?
後で調べてみよう。
今日は七夕。織姫と彦星は、天の川を渡って再会出来たかな?
私もあの人に会いに行ってみようかな?
片付けをしていて、懐かしい物を見つけた。
学生時代のアルバム。一枚一枚めくってみる。
あの頃は、みんなで笑ってたなあ。修学旅行、学園祭。楽しかったなあ、懐かしい。みんな元気かな。
久しぶりに連絡してみよう。メールがいいかな?電話がいいかな?
「こんにちは。私〇〇。久しぶり、元気?」
なんとなく空を見上げるとキラキラ輝く星空。
そういえば、最後に見上げたのはいつだろう?
じっと見てると、眼が慣れてきたのか光の弱い星も少し見えて来る。
星座は少ししかわからないけど、綺麗だなあ。
うん。私はまだ大丈夫。明日も頑張ろう。無理だったら他の人に手伝ってもらおう。
どうしても駄目なら、話せる人に色々聞いてもらおう。
空は宇宙の窓って言ってる人がいる。
大昔から、たくさんの人達が見上げている。
また星空を見て、明日を迎えよう。おやすみなさい。