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6/17/2025, 12:47:04 PM

「届かないのに」 #36

大好き。愛してる。可愛い。愛おしい。恋しい。寂しい。嫉妬する。しんどい。苦しい。いたい。

お願いだから、あの子と話さないで。
その笑顔を私にも向けて。
嫉妬で人を嫌いになりたくないの。
私だけ見ててよ。

あなたに届けるのは、ほんの僅かな好意だけ。
届かないのに、届けないのに存在してしまうこの感情がうざったい。

6/16/2025, 1:44:49 PM

「記憶の地図」 #35

LINE、DM、そして私の微かな記憶。
SNSはあなたのことを思い出すのにとても便利だ。

あの時どんな話をしたっけ。
こう言っていたのはいつ頃の話だったかな。

私の記憶に溺れているキーワードを探す。
見つけたら、そこからあなたとの思い出が蘇る。
あなたのことを見失ったら過去の会話を見返そう。
きっと履歴は地図のように、私をあなたまで案内してくれる。

6/15/2025, 2:53:52 PM

「マグカップ」 #34

君はよくマグカップを使うらしい。
暖かいものはもちろん、冷たいものを飲むときでさえも、グラスではなくマグカップ。

その小さな手のひらにはやや負担が大きいのではなかろうか。
そう思いつつもきっと可愛いのだろうな、と想像してしまう。
通話越しの君のマグカップの音が既に愛しい。

きっと、冬にはココアの入ったマグカップを、いつもはしない萌え袖をして持つのだろう。
早くココアの季節が来ないだろうか。

6/14/2025, 10:31:02 AM

「もしも君が」 #33

もしもあなたが、私のことが大好きだったら。
きっと毎日のように連絡をくれるだろう。
きっと器用に私に甘えてきてくれるだろう。
きっと溺れるほどの愛情表現をしてくれるだろう。

もしもあなたが、私のことが大嫌いだったら。
きっと数ヶ月も連絡をくれないだろう。
きっと器用に私のことを避けるだろう。
きっと好きも嫌いも表現してくれないのだろう。

たとえば、あなたは好きと言いつつ私のことを避けたりする。
あなたの行動の真意が私には汲み取れない。

6/13/2025, 12:54:54 PM

「君だけのメロディ」 #32

――、 ―、 ―――♪
あなたと繋いだスマホから音が流れてくる。
あなたの指先が紡ぐ、ギターの音。
まだ少したどたどしい、かわいらしい音。

まだ上手く弾けなくて恥ずかしいから、と私にだけ聴かせてくれる音。

途切れ途切れのその流れが、あなただけのメロディとなる。
そしてそれが、私だけが聴いたメロディになる。

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