ある日の夜、部活が終わり自転車で帰宅していたとき、不可解なものを見た。街頭の影に真っ赤なドレスを着た女性がいたのだ。それだけでは何も不可解ではないのだが、その人の前を通り過ぎて振り返って見てみると、顔が男性になっているのだ。驚いた。さっきまで女性だったのに男性になっている。その日は一目散に家に帰った。それからというもの、時々部活帰りの夜に見かけるようになった。ただ、もう振り返るようなことはしていない。すぐに前を通り過ぎるようにしている。
ある日、学校の授業で「ルビンの壺」というものを知った。そのとき、もしかしたらあのドレスを着た女性が男性に見えるのは見方により生じているのでは、と思った。
次の部活帰りの夜に、いつもはすぐに通り過ぎるとこを、しっかり見ることにした。そうして見てみると、全然違った。1つの顔が見方によって女性にも男性にも見えたのではなかった。そもそも1つではなかった。
顔が2つだったのだ。このこと以来、夜に帰るのをやめた。
2024年 9月11日
きまぐれにやって来る自己否定から心の健康を守るため日夜闘っている。
2024年 8月21日
君の奏でる音楽は君をよく知れる。明るい感じのときは気分が良いのだろうなと思い、暗い感じのときは何か悲しいことがあったのかなと心配になる。僕は君の音楽をとおして君を見ている。
2024年 8月20日
麦わら帽子のモンキー・D・ルフィ
2024年 8月17日
「はぁ~、今日も疲れた」
静かな電車内で呟いた。乗客はこの号車には見られない。多分、今この電車に乗っている人も少ないだろう。それはこの電車がもう終点に近いから。電車の揺れはどうも眠気を誘う。疲れも相まって寝てしまった。終点で降りるから寝過ごすという考えはなかった。
目が覚めた。いつもならもう着いているはずなのに、窓を見るとまだ暗闇の中を駆け抜けている。
終点はいつなんだ?