雨は好きだ
子供の頃は雨が降ると
長靴を履いて外に飛び出し
大きな水たまりに足を突っ込んだ
今は
雨が降っても
小さい頃のように出来ない
いつから出来なくなったのだろう
そんな事を思って
雨の中を佇んでいた
でも雨は好きだ
私の日記帳は
真っ白だ
なぜなら
過去を振り返りたくないから
私は
今を
しっかり
見ていたいから
これから始まる
未来のために
だから
過去は
振り返らない
私の日記帳は
ずっと
これからも
真っ白のまま
やるせない気持ちになるのは
あなたが一生懸命生きているから
やるせない気持ちになるのは
まだ諦めていないから
やるせない気持ちは
悪いことではない
むしろ
これからの生き方を
前向きに生きていくための
大切な気持ち
ここから何か
学べる事が
きっとあるはずだから
何も諦める必要はない
海へ行った
懐かしい
嬉しい
楽しい
色んな感情が溢れてくる
海はどんな時でも
受け止めてくれる
父のような
母のような
愛を
感じる
目を閉じると
波の音が聞こえる
繰り返し 繰り返し
波の音が
海からのメッセージ
私は元気になって
また明日から
頑張れる
ある日の午後
娘とショッピングモールへ出かける事にした
娘がモタモタしてたから、私はついイライラしてしまい
「ママはもう準備できたよ!早くして!」と強い口調で
言ってしまった
車の中でも
「ママは早くから準備してたのに、何でゆっくりしてるの?」と言わなくてもいい嫌味を言ってしまった
娘は車の中でずっと黙っていた
ショッピングモールに着いて、買い物をしていると、すれ違う時にチラチラ私の事を見てくる人が何人かいた
何で!?と思いながらもあまり気にせず、帰る前に私は
「お手洗いに行ってくる」と娘に行って、お手洗いから出てくるなり、娘が「鏡見てみたら?」と言われて、
「は?何で?」と言いながらも全身が写る鏡を見ると…
トップスを裏返しで着ていたことにその時気づいた
首の後ろと腰のあたりに思い切りデカいタグが見えてる!
白い無地の服だったから私は全然気づいてなかった
振り返って娘を見ると、娘は後ろを向いて静かに笑っていた
娘は出かける前から気づいていたけど、私が小さいことでチクチク嫌味を言ったものだから、見事に仕返しをされてしまった
これからはもう少し落ち着いて行動しよう、
つまらない事でイライラしない、
娘にもっと優しくしようと一生心に誓った