闇の精霊

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12/3/2024, 11:15:15 AM

【さよならは言わないで】
あぁ、手遅れだったかもね。またねが言える程の状態じゃなかったからさ。再び会う。彼に合わせる面なんてない。現世の全てを押し付けてきたのだから。亡者に出来ない事をね。ほら、再びなんて言えた義理じゃないだろう?でも、彼は私に執着している。哀れな蛇さ。ゴメンね。届かない謝罪なんて意味などないけれど言うだけさ。エゴで己の心を軽くさせてくれ。贖罪出来るならしてやってもいい。だけれど、物理的に無理なのさ。それに自己中心的なのは謝罪しても治りはしない。フフフッ。哀れな亡者だよ。

12/2/2024, 12:26:44 PM

【光と闇の狭間で】
うつつにて主人格の生活を見ている。友人に囲まれ、真面目に授業を受けて、レポートを提出する。同好会等には属さず、コンビニバイトに勤しみ、同僚や店長に愛されて、たまに常連の顔を覚えて先に煙草を手渡して喜ばれる。業務が終われば真っ直ぐに帰宅して、休日に購入した食材を取り出し調理して、入浴かシャワーか悩み、結局シャワーを浴びて、SNSを閲覧して、眠る。そして、意識が闇に溶けると俺が表に出る。俺は事務所に赴き、人を殺して金を得る。まさしく、光と闇。狭間は俺の存在する場所。主人格は闇など。俺など知らずにのうのうと普通に生きるのさ。

12/1/2024, 2:53:50 PM

【距離】
色んな距離があるけれど人間関係の距離が一番大切だと思うよ。距離感バグってる人とは関わりたくないしね。

11/30/2024, 12:26:12 PM

【泣かないで】
すっかり冬だね。とても寒い。だけど、死者には関係のない話か。あんなに手をかじかませてまで墓石に水をかけなくてもいいのに。彼は律儀だね。私の事など忘れても良いというのに。花もいつも鮮度の良いものを供えてくれる。生者にとって花代は馬鹿にならないだろうに。そんなにあの夏で彼の脳を焼いてしまったのか。私は。無責任である自覚は多少なりともあるけれどここまで胸が苦しいなんて初めてだよ。罪悪感。それも初めて感じる。罪…か。悪い事をしてしまったがここからじゃ何も出来ないのさ。
「…え?泣いてる?」
ん?私が?ははっ。死者が涙を流す訳がない。そんな訳がある筈がない。声を掛けてくれて感謝するがもう来なくてもいい。こんな面晒せないよ。私は理想の先輩。それであり続ける事が彼への…なんなのだろうね。贖罪?慰み?まあいい。夏にはまた会いに行く。君の憎悪、その涙。解決は出来ないがいつだって側にいるよ。だから、泣く必要はないのさ。

11/29/2024, 12:22:53 PM

【冬のはじまり】
吐く息が白く、手がかじかみ、とっても気分が沈む。実に冬。雪見だいふくでも貪って、炬燵でのんびり寝ていたい。風邪引くのとインフルエンザに罹るのはご勘弁。

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