無機質な電子音は生きている事を示してくれる
この音だけが私の救いだった
もしあの規則的な音がずれて終いに止まったりなんかしたら
もし二度と目が開かないとしたら
そう思うとベッドのそばを離れたくなくなるのはきっと誰でも同じなんだ


やめてよ、そんな遺言みたいなこと言わないで
まだ終わらないから
だってまだ何もできてない


なんで。諦めないでよ一緒にいたいよ置いていなかいで
ずるいずるいずるいずるい。
いっつもそうやって私を置いていくくせに
ちっとも後ろを振り返ろうとはしないよね


「そういう所が大っ嫌い」とはとうとう言えなかった。
私は最後まで彼に嫌われたくなかった。
振り回されるのも置いていかれるのも好きじゃない
好きじゃないけど、彼が楽しそうにしてるから私は何も言えなかった
親愛なる彼へ、最後まで私を手のひらの上で踊らせることは楽しかったでしょうか。

小さな愛というものは大きな愛をすりおろしてあなたにふりかける事を言うのかしら

空が今にも落っこちてきそうだと思った。

終末へ向かっていく狂想曲。

加速していくペースのなかで、どれだけのことが出来るだろうか。

これからの僕らは、どこに向かって行くんだろう。

子供の頃の夢

私の夢は、「龍になること」だった。
だって、龍は一番かっこいい。
いつから私は世の中に縛られてしまったんだろう。
いつから私は自分を縛りつけ始めたのだろう。

ねえ、置いていかないで

ちょっと歩くの早すぎるよ

これじゃあ私ついていけない

あなたの隣で笑っていたいから

立ち止まって振り返ってよお願い

あなたといられるのならどこまでも

行ける気がするのだからもうちょっと