4月8日祖母が亡くなった。俺は生きる理由が
減った気がした。亡くなる数分前祖母が最後の力を
振り絞って俺に言った言葉は、
「もし辛くなったり、ばぁばに会いたくなったら空に向かってばぁばって呼んでみ」
と言った。お葬式が終わった後その事を思い出して、
空を見た。自然と空に向かって「ばぁば」と口から
出ていた。その瞬間祖母の声で「どうしたの?」と
声が聞こえた気がして、涙が止まらなかった。
こんなにも空が広く綺麗と思ったのは人生で
生まれて初めての経験だった。
初めましての自己紹介次が僕の番だ緊張して、
吐きそうだ。早く終わればいいのに。新学期
今日私は1年の中で一番好きな誕生日を迎えた。
また来年までまたね、1年で私の一番好きな日。
今日、私は春風に吹かれながら入学式を迎えた。
そして、先輩、兼、幼馴染の美桜に会いに行く
「美桜せんぱーい!!」
と少しふざけた感じで美桜を呼ぶ。
「ちょっと心春!皆んな見てるからやめて!」
と優しく注意してくれる美桜は私の大好きな幼馴染だ。
いつも小さい頃からお姉ちゃんのように、優しく
接してくれていた。けど、いつからだろう美桜を
幼馴染と見れなくなったのは。
あれは確か中学二年生の頃美桜がクラスの男子に告白
されているのを見た時だ。その時の美桜の赤く火照った
女の子らしい可愛い顔を見ながら胸が張り裂けそうに
なったのを今でも鮮明に覚えてる。「これはきっと初めて人の告白現場を見てしまったたからドキドキしてるんだ!」と自分にいい聞かていたが美桜に会う度
やっぱり私美桜の事が好きなんだと自覚してきている
自分がいた。好きなんだと自覚してからは美桜に会う度に独占欲が溢れ出しそうになり、嫉妬して欲しい
あんな事やこんな事を美桜としたいと思っていた。「中学三年生の時に高校に入ったら絶対美桜に告白するってきめちゃったしな〜これを長引かせるのも精神的にも疲れるし、早く付き合いたいから告白しちゃおっかな〜」
と呑気に先生の話を聞きながら思っていると、
廊下を歩きながら美桜と美桜の友達であろう女の子が
楽しそうに話していた。そしてその時ついに
独占欲が溢れた気がした。「今の見て告白する決心着いたわよし!絶対今日美桜に告白するぞ!」と心の中で
決めどこで告白するか悩んでいると担任の先生に
「一ノ瀬!ちゃんと話聞いてるか?!」と言われ
一瞬ビクッとし
「すいません!」
と言って入学初日にクラスの皆んなに笑われてしまった
チャイムがなり、美桜と一緒に帰る約束をしていたので
急いで帰りの準備をし、美桜を校門で待つ。
「心春!待った?遅れてごめん!」
と、言いながら美桜が走ってきた。急に心臓が
バクバクしてきた。「やばい美桜前にするとやっぱ緊張する…今日の告白大丈夫かな…」と思いつつ少し
楽しみな自分もいる。
「美桜!今日私の家寄ってかない?」
告白する場所は自分の家と学校で決めてたから
ここはすんなり行けてよかった。告白の言葉どうしよう
「心春の家ちょっと久しぶりかも〜!行く行く!」
ガチャっとドアの鍵を開け、先に美桜を入れて
私の部屋で待っててと言ってお菓子とお茶の用意を
しながら告白の言葉を考える。「ガチ言葉どうしよ王道で行くか?なんかありきたりすぎるな...とりあえず早くお茶とお菓子持ってかなきゃ」考えながらゆっくり
歩いていたら、部屋から美桜の顔がひょっこり
出ていたので「どうしたの?」と聞くと「遅いよ!」と
言われたが文句すら可愛いく聞こえてくる。
座布団に美桜を座らせ、自分も座る。
改まって美桜に話したい事がある、と美桜に言うと
美桜が心配そうな顔でどうしたの?と聞いてきた
心臓が破裂しそうで美桜の心配そうな顔が可愛いくて
死にそうな自分もいた。
「あのね美桜、わたし実は美桜の事がずっと好きだったの!!」
「へ?」
と美桜のビックリした間抜けな声が聞こえてきた。
けどそんな事よりも言えた事の嬉しさに倒れそうだった
「美桜が告白されてるところ見て美桜の事が好きなのを自覚しちゃったの!」
と言うと美桜が
「えっ...てことは私の事が好きって事…?」
「そう!!」
私も美桜も顔を赤らめながら無言になる。
「ありがとう心春嬉しい、こんな私だけどいい?」
微笑みがら言う、今自分は凄い情けない顔を
している気がするそして今人生で一番心臓がうるさい
「いいの...?」
「実はね、私も心春の事好きだったのいつも妹みたいで可愛いなと思ってたけど中学生あたりから可愛い妹みたいな幼馴染と思えなくなっちゃったんだ。」
「嬉しいありがとう美桜!じゃあ恋人って事でよろしくね!」
「私も迷惑かけるかもしれないけどよろしくね!」
お互いに春風のように温かい、穏やかな時間が
流れている気がした。
春は出会いの季節別れの季節。百合
何故か涙が出てくる。
悲しい訳でもない「嬉し泣きか?」と思ったが
今は携帯を、見ているだけだ。しかも今は
ちっとも嬉しくなんかない
ストレスなのかもしれない
「明日精神科に行こ何もなかったら眼科に行くか」
そして次の日俺はまず精神科に行く事にした。
精神科に行くとまさかの思いがけない事を
言われた。
「水無瀬さん貴方、重度のストレスです。」
と言われた。「この俺が?」と心で
行ってしまう程俺はストレスを
溜めたことが無かった。
医者に最近何かストレスに関する事でもありましたか?
と聞かれて最近の事を思い出したが一つしか最近は
変わった出来事が無かったけどその一つの出来事で
こうなっていると俺は死んでも信じたく無かった
だってその最近の一つの変わった出来事は
俺の幼馴染、湊が大学で仲の良かった後輩と
結婚した事だ何故この事を、信じたく無かったかと
言うとだって、これで俺ストレス溜める要素なくない?
と自分でも、思ってしまった。だってこれでもし本当に
ストレスが溜まっていたと言うなら「俺は湊の事が好きという事だろ?!」絶対に信じたくない。だって幼馴染だぞ?!しかも相手は男そしてもう相手がいる。
もし俺が湊の事が好きと自覚しても相手がいるなら
どうしょうもない。
しかも湊は俺の数少ない友人だ俺は親の都合で転校を
何度も繰り返していた。だからその内に俺は
「またどうせ転校してこの学校の子達とは合わないし」
と思って友達を作ろうととしてこなかった。
けどおれの母校、桜ヶ丘小学校からは転校する事がなく
今まで友達を、作ろうとしてこなかったから
友達の作り方も分からない俺はもじもじしていると
湊が話しかけて来てくれた
「水無瀬 霞月だよな?霞月は今日から俺の友達だ!」
と誰もが近づきやすいような太陽のように明るい
美しい笑顔で話しかけて来た今でも鮮明に
覚えているあの笑顔忘れられる訳ない。
今考えたらもうこの時から湊に
恋していたのかもしれない。
長い事考えていたので医者の存在を
忘れていて「あっやべ」と思いながら特に無いです
と答えて病院を後にした。
てかさっきもう俺はこの時から湊に
恋していたのかもしれないって言ってんじゃん
何俺認めてんだよ。
信じたく無かった。湊が中学の卒業の時俺が
ぐずぐず泣いていたら、
「何お前泣いてんだよ霞月は笑った顔が世界一
綺麗なんだからずっと笑ってろよ」
って言ってくれたからそれっきりは絶対に
泣かないようにしていつも笑って皆んなに振る舞って
いたのに…
「あ〜もういっつもお前だけじゃんか俺の頭の中
ふざけんなよ…何で結婚しちゃったんだろ自分も何
泣いてんだよ好きな奴が結婚して泣くとか
女々しすぎるだろ…二十歳の男がダサ…」
涙を服で拭いて家に帰ろうと歩き出した瞬間
目の前に湊と大学の後輩、結婚した妻がいた
ニコニコしながら歩っていた俺には気付かないぐらい
幸せそうに。
俺はその時何かが崩れる音がした。
「俺が先に好きになったのにこんなに
悲しい事って少女漫画の当て馬とかだけだと思ってた…
現実世界にもあるんだね…」
とぼとぼと家に向かって歩いた
もう動きたく無い何もかも投げ出したい。
そう思いながらも家まで歩いた。
いつもならすぐに着くはずの自分の家が帰るのに
いつもの倍かかった。
よく自分ここまで頑張って歩いたなと自分を
褒めて玄関に倒れ込んで、頬に何かが伝うのを感じた。
あぁ俺今無意識に涙出てんだなって改めて実感した
叶わない恋、死んでしまいたい。薔薇