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6/8/2024, 11:39:43 AM

【岐路】

アフリカのルーシーの時代から
人類は北へ北へと歩みを進めていた
火を使うようになり
マンモスを追いかけて
やがて小麦の奴隷となり土地に縛り付けられて
それでもなお北へ進む者たち
鉄を手にいれ火薬を発明し
やがてそれらは戦いの手段と変わっていった
人類はどれだけの選択を続けてきたのだろう

交易を始め、より多くを得るために
世界を均一化しようとした
それがグローバル
人の歴史は欲の歴史

膨大な時間のなか
たくさんの物を手にいれ
そして捨ててきた
動物たちが環境にあわせて進化するなか
人間は自分達にあわせて環境をねじ伏せた

そして時間がわたしを追い越して現代
恐らく今最大の岐路にある人類
リスクに目をつぶり便利で快適な生活を捨てず
このまま進むのか
或いは自然と調和する方法を模索するのか
後者は難しい道になるだろう
惜しむらくはこの岐路に気付いている
人間があまりにも少ないことだ
恐らく人は滅ぶだろう

ルーシー
あなたはどんな夢をみていたの?
アフリカの原始の森で
あなたが思い描いた未来は、しあわせは
どんな形だったのか教えて欲しい

追記

Beatlesの Lucy in the Sky with Diamonds
この曲はアフリカのルーシーが発見された記念に作られたって勘違いしてたけどこの詩を作るに当たって改めて調べたら実際は逆だった
ルーシーが見つかったときにこの曲がかかっていたから彼女はルーシーとなったんだね。
ちなみにこの曲のタイトルの名詞の頭文字を繋げるとアレになる。ミュージシャンの大好物のアレに…
それはそうとリリカルで素朴である意味イノセントなこの曲のイメージはアフリカのルーシーにぴったりで、彼女のことを考えるときはいつもこの曲が流れてきます。

6/7/2024, 10:45:20 AM

【世界の終わりに君と】

世界が広がってやがて収束していく
そんな興奮にため息をついて
読んでいた本を閉じる
物語の終わりはいつも
happy ever after
これもひとつの世界の終わり


最初のページをめくったときから
あなたはいつも私を勇気づけてくれた
すべてが終った今
本の中のあなたに話しかける
おつかれさま
素敵な冒険をありがとう

この本を読んでいるあなたに話しかける
わたしの物語はどうですか?
あなたがしてくれたように
わたしも誰かを励ませていますか?
わたしの物語のすべてが終り
最後のページに至ったときに
読んでくれたあなたから
おつかれさまと
言ってもらえる物語になっているといいな

6/6/2024, 10:17:29 AM

大抵のことはなんとかなるし
何とかならないことは足掻いたってしょうがない
あまり自分のことに真剣になりすぎない方がいいよ
いま生きている人は百年前には存在してないし
百年後には消えている
コロナだって戦争だって百年後には
歴史の教科書の一ページに書かれるだけの出来事
そう考えれば目の前の最悪なことなんて
そんなにたいした事じゃない
そう思わないとやってらんないし
どうせ人間なんてくだらない存在なんだから
楽しくやろうぜ、兄弟

【最悪】


Fluctuat nec mergitur
        (たゆたえども沈まず)

荒波や暴風に襲われたら帆をたたんで
じっと嵐が過ぎるのを待とう
沈みさえしなければ
また前に進める
ボロボロに傷ついた船だって
いつか港にたどり着く
だからこんな穏やかな日は少しだけ帆を張って
風の吹くままに進んでいこう
沈みさえしなければ
きっと


6/5/2024, 10:02:12 AM

このお題で一応書いてはみたものの
納得いく出来には至らず
結局消してしまうことにする
消したポエムは頭の中に
誰にも言えない秘密となった


【誰にも言わない小さな秘密】


完全な匿名なんだから気にせず投稿しちゃえばいいのにね。見栄というか変な美意識が働くのがとても不思議。こういうのを自意識過剰と言うのだろうか。


6/4/2024, 10:20:51 AM

壁はただ白く 小さな窓
あるのはそれだけ
壁を飾る絵画もないし
おしゃれな家具も
ぬいぐるみも何もない
窓から差す月明かりが
冷たい床に影を差す

この檻の中から見える世界は
なんと美しいことだろう
窓を打ち付ける雨音
雷鳴が近づき
やがて虹に変わる
夜には満点の星空が語りかけ
月明かりが優しく見守ってくれる
ここには何でもある
外から見たら小さな箱だけど
不思議と外に出たいと思わない
外に出たとたんに
夢は覚める 知ってる
手を伸ばして透明な壁をなでながら
今日も小鳥の囀りを聴く

わたしはまだ此処にいる
いつか閉ざされた心が解放される
その日まで


【狭い部屋】

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