汚れがないのは羨ましい
傷のない白い肌が妬ましい
そんなこと思わなくていいよ
泥だらけで嫉妬にまみれて苦しんで
地べたを這いずり回ってもなお
生きることをあきらめない
あなたの無様な生きざまは
純白よりもいっそう美しく光かがやく
【無垢よりも…】
人間は遺伝子の乗り物
未来へもっと遠くへ
レミングたちの行進のように
ひたすら無心で突き進む
未来へ!
遺伝子がたどり着くのは何処
未来のその先はループしていて
太古の創世記に繋がってる
終わりないってそういうこと
遺伝子たちは永遠に逃れられない
この円環から
同じ道をもうなんども通っているのに
気がつきもせず
いつかたどり着くと信じて
約束の地へ
【終わりなき旅】
P.S.
レミングたちの死の行進って迷信らしいですね
でも有名なので詩に引用してみました。
後悔と過ちを含んだ言葉
もう届かないあの人に
伸ばした手が空しく宙をつかむように
私の声はただ闇の中に溶けていく
それでもなんども声にだす
喉が枯れて痛んでも叫ぶ
ごめんね、ごめんなさい
それはあなたへの言葉なのか
それともわたしの中のわたしへの言葉なのか
許して欲しい
だれに?
自分自身に?
【「ごめんね」】
油断すると寒かったり
この時期は着るものに少し悩む
またくる夏
素肌を焼く太陽
青春!
青春はいつも夏
遠くから聴こえるのはブラスバンド
景気良く外すトランペットの音に思わず笑顔
遠くで誰かがプールに飛び込む音がする
きらきら きらきら
青春はいつも半袖だった
【ハンソデ】
同じ風景をみているはずなのに
あなたとわたしで見えている風景が全く違う
ある人には天国だけど別の人には生き地獄
地獄の中で手を伸ばしていたら
お釈迦様は糸をたらしてくれるかな
なんて
わたしは天国も地獄もただの概念で実在はしないと
思っているんだけどね
だけど地獄はあったほうがいい
罰は必要
罰によってはじめて私は許される
ああ、人類が犯してきたさまざまな愚行に対して
現在進行形で罰が与えられてる気がするね
気候変動
少しずつ地獄紀に突入してたりして
人類は叡知によって自分たちの首を絞めたけど
叡知によってしか救われない
天国だとか地獄だとかをちらつかせて
人を洗脳して支配する信心深い人たちは
どちらへ行くんだろう
任務を遂行すれば天国へ行けると信じ込まされて
爆弾を身体に巻き付けて正義の名のもとに
たくさんの人を道連れにあの世へ行った
テロリストは果たしてどちらへ行くのだろう
罪の無い家族を突然奪われて
失意と無力の中で神を呪いながら余生を生きる
遺族たちは、死んだあとに愛する家族と
再会できるのかな
色々考えたけどあの世に天国も地獄も無いと思う
あるとすれば現世の人々のこころのなかに
【天国と地獄】