あなたは私と似てるから、選ぶ単語や吐息や表情や間で全部わかるの。そして、あなたには私の言葉が誰よりも正しく伝わっているのもわかってるの。だからね、私はあなたに「大好き」って言いたいけど、あなたには「離れないで」と聞こえちゃうから言えないの。あなたと私は似てるのに、あなたはこんな感情を抱かないんでしょう?私があなたに支配されてるのと同じくらい、私もあなたの心臓と脳を支配したいのに、あなたは私を信じすぎてる。少しは疑いなさいよ。
あなたのことよくわかるのに、誰よりもわかるのに、一番理解できて、理解できることがうれしくて、それがきっかけで、そこが好きだったのに、今は一番あなたがわからない。隠しててもいいから、転がされてあげるから、せめて同じ感情でいて。
片手間で見た進撃の巨人。全ての記憶を消してもう一度最初から丁寧に見たい。なんてことをしてしまったんだ。何年経っても完全には消えない気がする。あーーー
母が優しく抱きしめてくれているような温かな15時の光が大好きだった。姉が保育園から帰ってくるのを待つ15時。私は毎日母と光に抱きしめられてお昼寝をした。
三限が終わりミスドを買って家に帰った。抱きしめられてお昼寝していた15時に、今、母とコーヒータイムを楽しんでいる。やわらかな光を浴びながら、ふとあの時の記憶を抱きしめ返した。
姉の部屋
一人暮らしの大学生の姉の部屋。母と一緒に遊びに行くと私は部屋に残された色恋の痕跡を必死に消す。ベランダに干された大きめのTシャツ。お堅い母の眼が鋭く光る。鋭い視線がTシャツに穴をあけないに背中で守る。
姉よ、妹の痕跡には気づけ
向上心は私の中にあるのか。
中学受験をしたのは向上心だろうか。私立よりも国公立の大学を目指したのは向上心だろうか。看護師を目指したのは向上心だろうか。
私は人より劣りたくないだけだったと思う。全ての人に勝ちたいというそんな大きな野望ないけれど、人並みに優れていたいと思っている。これが向上心というものか。くだらない。
結局私は人と比べてどうとか、誰かよりは幸せとか、比較しないと自分の価値を認められないくだらない人間なのだと思う。いつか自分が自分だけの視点で価値観で良いと思えることを見つけたいと思う。