「君がいれば他には何もいらない」なんて一瞬でも思った僕を叱っておくよ
だって君は「物」じゃない
ところでさ、君は僕のことを「あなたさえいれば他には何もいらない」って思ってくれるかい?
僕は君だけの「者」になりたいんだけど
お題「何もいらない」
見られる未来は
誰の?自分の?大切な人の?任意の誰でも?
いつの?明日の?10年後?1000年後?任意のいつでも?
どこの?自分のまわり?日本の?地球上のどこでも?
自分が見ると選択した後に見る未来は、見ないと選択したあとの未来とは既に何か変化しているのだろうか
見られたとしても介入できないならば、
もし「明日突如、巨大隕石が地球に衝突し人類が滅亡する場面」を見てしまったら?
「知っているのにどうにもできない」無力感を抱えたまま死ぬことが、私には幸福とは思えない
とはいえ、いつかはわからなくとも必ず自分にも死が訪れるという決定的な未来についてだけは、実は私も知っているのだ
少し先であろう自分の未来を知っているだなんて、誰にも内緒だけれどね
お題「もしも未来が見れるなら亅
無色(のもの)って考えてみた
水
大気
水晶玉
ダイヤモンド
不純物のない氷
君のスワロフスキーのペンダント
あの日の君の涙
無色透明
お題「無色の世界」
梶井基次郎の名を知る遥か以前
「桜の木の下には死体が埋まってるんだって」と、クラスメイトが怪談話のように小声で教えてくれた日、そうかそれで夜の鈍く光る満開の桜が怖いのだと、幼い私はいたく納得した
きっと、桜の木にはもれなく幽霊がついているのだと
あれから毎年桜を見るたび、クラスメイトの言葉とそれを信じた自分を思い出して苦笑する
今年もすっかり葉桜になった
もはや桜の妖しさはどこにも感じられない
だがしかし
幼い時に見た、妖しい光を放つあの桜の樹の根元には、やはり何かが埋められているのだろうか
お題「桜散る」
かなり以前から手元にはないようだ
なくしたのだろうか
置いてきたのだろうか
もはや探しに行くあても時間もない
そもそも
それを持っていたのかも
今となっては定かではない
お題「夢見る心」