放課後…
音楽室からピアノの音が響き渡る
私の大好きな音。
1年前ほどに、先生に呼び出され少し遅くまで学校に
いた日。あの日帰ろうとした時に凄く綺麗な音色が
学校に響き渡っていた…私はその音色に引き込まれる
ようにその音色に近づいていき、音楽室の前にきて
しまった。
そこには女の子がいて、ピアノを弾いていた
私は気づいたら音楽室のドアの前で15分ほど立って
彼女のピアノを聴いていた…凄く心に刺さった
将来に向けての事、友達の事、学校の事、
沢山の悩みが溢れて学校にも行ったり、行かなかった
り、とりあえず生きる事目標に毎日過ごしていた私に
希望と勇気をくれたんだ
今私は高校3年、もう卒業だ
1年前に出会った彼女のピアノ
私は彼女のピアノを楽しみに毎日なんとか学校に来て
もう卒業間近、彼女は私の事は知らないが私は彼女の
ピアノの良さを知っている、誰かの心を動かす事を
知っている、
だけど私は彼女にありがとうを言えなかった
あなたの音楽で私が生きている事を言えなかった
誰かに聴かせるためではなく自分の為に弾いている
彼女のピアノの音が聞きたかったから、多分彼女の色
んな思いがピアノに現れていたと思う…。
私はそう感じた。
私も彼女みたいに人の心を動かせるようになりたい…
1年前の私はお先真っ暗、もう生きるのも
やめようと思っていた日に出会った彼女のピアノで
君の奏でる音楽で、
私は今日も生きている
上手くいかなくたっていい
出来なくたっていい
焦らなくていい
たまには転んだっていい
最初から上手くいこうなんて無理なんだから
そう、ゆっくりでいい
人間は皆、少しずつ成長していく生き物だから
最初からあなたの人生は決まっている…?
そうかもしれないなぁ、
経済的、親族内承継、家の環境などと
だけれど私は今生きている中で
楽しい事も辛くて消えたいと思う事も山ほどあった
だからって自分の人生が悪いとは思えない
私はこう思うの。
自分の人生というのは決まっていたとして
その自分の人生の価値は自分が決められる
楽しい物にしようと思えば楽しい物にできる
つまんない人生にする事もできる
アクシデントがあったからって悪い人生ではないと
思う。
アクシデントは乗り越えられる人にしか与えられ
ないってよく聞かない?私はほんとにそうだと思う
みんな楽しい人生にする為に今一生懸命それぞれの
困難に立ち向かって頑張っているんだと思う…
頑張るって、努力するってそういう為にあるんじゃ
ないの?って私は思う。
あなたの笑顔は太陽の様に明るく、輝いている
眩しくて手の届く様な人ではない、
でもあなたに近づきたい
あなたの事が知りたい
あなたはみんなの真ん中にいて
私はあなたの目の届かないところにずっといる
いつになったらあなたの目に私が止まるの?
あなたに少しでもいいから近づきたい…。
つまんない事するって大変だよね
つまんない事でもコツコツと続けたら
何か変わるとかよく言うけど
何かってなんだよ、って
思っちゃうよね
それでも頑張る私、それでも前を向いていく私
私だけじゃない、全く見えない自分の未来の為に
頑張っちゃうのが人間なんだよね