睦月

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5/10/2023, 12:22:10 PM

『モンシロチョウ』

今日 あの人と最後のお別れに
心残りはあるだろうが
どうか 安らかに
迷わず 天国に
そして できれば
時々は
愛する我が子たちの元へ
白い蝶にでも姿をかえて
いつも 変わらず側で見守っていると
伝えに来てやってくれないかと
そんな願いを込めて
最後の花束をたむけた

5/8/2023, 11:47:38 AM

『一年後』

来年のことを言えば鬼が笑う
ということわざがあるが
昔のことを言うと鬼が笑う
ということわざも
あるらしい
予想できないことを
あれこれと
気に病んでも意味がないということなのだろう
明日さえ
どうなるかわからない
この状況で
とにかく
なんとか
今日という日を
生きぬく手段を模索する中で
一年後
なんて 言われてもねぇ~
何も 浮かびはしないですよ

5/6/2023, 10:08:58 AM

『明日世界がなくなるとしたら、何を願おう』

どうか、誰ひとり 何ひとつ
取り残すことなく
全部が全部
きれいさっぱり
消え失せて
なくなってしまいますように

5/5/2023, 10:32:28 AM

『君と出逢ってから、私は…』

色々考えて、迷って、悩んで
それでも、やっぱり
夢をあきらめることは
できなかった
たとえこの町を離れて
たとえ二度と会えなくなっても
それでも必ず叶えたい
そう思える目標を見つけたから
それは
キミ

君と出逢ってから、私は…

キミを尊敬し
キミに憧れ
キミの様になりたいと思った

愛情とか
友情とか
そんなものとは違う
別の感情が芽生えた

だから
さようならは言わずに
旅立つ

また いつか会おうなんて
約束もしない

いつか必ず
君を越えて見せる



5/4/2023, 11:55:55 AM

『大地に寝転び雲が流れる…目を閉じると浮かんできたのはどんな話?』

智恵子は東京に空が無いといふ
ほんとの空が見たいといふ
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ
智恵子は遠くを見ながら言ふ
阿多多羅山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だといふ
あどけない空の話である

「あどけない話 高村光太郎」

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