『夢を見てたい』
光の中
青い鳥を追いかけて
走り続ける
追いかけて…追いかけて…
あと少し…
もう少し…
まばたきした瞬間
蜃気楼のように
ゆらゆら ゆれて
そして…消えた…
目の前に
キミの笑顔が見えて
なぜか 涙あふれた
青い鳥は どこに消えた?
キミに問えば笑われるかな?
そもそも キミがいる今この時が
現実だと どうして言える?
白昼夢を見てるみたい
夢うつつと現実の
境界線を行ったり来たり…
熱にうなされ
ゆらゆら ゆらゆら
このままずっと
ゆらゆら ゆらゆら
『ずっとこのまま』
夜の闇を全力疾走
何もかも忘れたくて…
いっそ
暗闇の中に
溶けてしまいたくて…
季節が過ぎるたび
成長することを
大人になることを
当たり前のように
求められているようで
歳を重ねるだけで
大人になれるのか?
大人になんかなりたくないのに…
時間が過ぎる中で
見た目は変化しても
オギャアと産まれたあの日から
何も変わらず
私は私のまま
ずっとこのまま
終わりに向かって走り続ける
『寒さが身に染みて』
寂しさが身に染みて
あなたが恋しくなる
悲しみが身に染みて
涙を流すことさえ忘れてしまった
寒さが身に染みて
心まで凍りつき
愛され方も愛し方も
忘れてしまった
あなたがいない
日常は
穴だらけ
ツギハギだらけの
抜け殻のよう…
もう あの頃の
面影さえ 留めていない…
『20歳』
銀河鉄道や宇宙海賊に憧れた
幼少期
無駄にいじめに耐え抜いた
中学時代
夢や目標なんて何もなかった
高校時代
紆余曲折 波乱万丈
20歳を越えて
バブルだ
不況だ
社会がざわつくも
大して影響受けてないのに
なぜだか
相も変わらず
貧乏ひまなし
波乱万丈
戻れるならば
もう一度
20歳に戻ってみたい
還暦間近…
『三日月』
夜にしか見えないと思っているの?
365日 24時間
変わらず ここに居て
あなたを見てるのに?
目に映るものだけが
あなたにとっての
真実で現実なのね
太古の昔から
すべて見てきたわ
光も闇も
生も死も
歴史の流れの中で
消えていった
多くの名もなき人々の
あの日の
断末魔さえ…
「お天道様は いつも見ているよ」
なんて言う人もいるみたいだけどね
お月様だって見ているのよ
姿 形を変えてるようにみせて
こっそりね
闇の中でも…光の中でも…