ここではないどこか

その、実在しないイメージがあると信じて、

私は、

ねるねるねるねを練っている。

繊細な花とねるねるねるね

知育菓子のイメージが先行して、ラフなイメージがあるが、実際、ねるねるねるねの色の変化は、繊細だ。まるで、花のように。

1年後にまたここで
ねるねるねるねを練ろう
そう約束して
橋の上で別れた

子供の頃は
大人になってから
ねるねるねるねのことを言い続けるとは
想像していなかっただろう

日常という名前の地図を書き換えなければならなくなったとき、苦悩が生じる。

昔読んだ本に、そんなことが書いてあった。

だとすると、われわれがねるねるねるねを練るのは、あえて日常から少しだけ脱してみるという試みに、私には見えるのだ。