伊田よしのり

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5/7/2024, 10:21:46 AM

初恋の日のねるねるねるね

その色はいつもとは違った特別な色だったはず。

しかし、そんな遠い昔のことなど、忘れてしまったのだ。

5/6/2024, 10:06:38 AM

明日世界が終わるなら
あなたはどんなふうに、ねるねるねるねを練るだろうか。
しかし、練り方を変えても、世界の終焉の運命は、変わらないのだ。

5/5/2024, 1:15:43 PM

君と出逢って:

君は不思議なお菓子を持っていた。水を加えて練れば練るほど色が変わる。

はじめは興味本位で見ていた。そのうちに自分でも練ってみたくなった。

今になって思うと、あれは、あの魔女による、販売戦略だったのだろう。

5/4/2024, 1:09:10 PM

耳を澄ますと、
聞こえるような気もするのだ。

トレーの底から、あの魔女の声が。

ねるねるねるねを練れなかった、子供たちの声が。

もっとも、これは幻聴ですらない。

そんな声は、はじめから存在し得ないのだから。

5/3/2024, 2:25:56 PM

君と練ったねるねるねるねは、二人だけの秘密…

そんな秘密を、あの魔女が見逃すはずはなかった。

二人だけの秘密…

魔女のせいで、それは公然の秘密になってしまったのだ。


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