ねも

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5/11/2024, 2:36:52 AM

生き物係だったあの頃、いつも学校が終わると
虫取り網を持ってあの公園に行った

モンシロチョウが飛んでたりすると、
“もう五月だね”ってあの子と笑うの

白い小さなその蝶を追いかけて、追いかけて、
追いかけてたら何時間も経ってたりして
それでも捕まえられるまで帰らなかった


でももうあの子とはすれ違うばかり
きっと私達、追いかけてるものが違うのね

(モンシロチョウ)

5/9/2024, 12:16:07 PM

勇気を出して声をかけたあの春も
あの事件も
なんだかんだで頑張った部活も
数学のテストが20点だったことも
みんなで海に行ったこともオールしたことも
あの人に恋したままのことも


全部全部忘れられない。忘れてやらない、いつまでも。

(忘れられない、いつまでも。)

5/7/2024, 2:49:06 PM

それは白昼夢。
あるいはプールの後の国語の時間。

そして、サイダーの煌めく泡みたいにしゅわしゅわと
私たちの肌を伝う遠くて近い記憶。



でももうきっとあの子とすれ違っても気がつかないでしょう


(初恋の日)

5/5/2024, 11:38:52 AM

君と出逢ったから

あのバンドを聴いてみたの
食わず嫌いのオールドファッションも食べてみたし
髪型を変えたりメイクの為に早起き出来ちゃうの
無意識の口癖もまるで君みたいになっちゃった

新しいものにはいつも君がいて
その度に私は君を思い浮かべてる

ずるいから、だから、私も君の一部になりたい。


(君と出逢って)

5/4/2024, 11:27:41 AM

私には聴こえる
雛鳥の声と雨のリズム
私には聴こえる
蝉の歌と氷を踏む音

今も聴こえる、一生をかけて聴くこの曲が
遠い誰か、隣の貴方にもどうか聴こえていますように
私が大人になってもずっと耳を澄ましていて
通り過ぎる前にどうかどうか届きますように

(耳を澄ますと︎)

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