#25【たまには】
青い鳥が泳ぐ空が
暗くなって淀んでから
人生の交差点を
悩める子羊が、今日も嘆いている
どうしてそんなに悲しいの?
世界で1番あなたほど
尊いものはないというのに
しかし私はしくじれない
神様には、なれません
輝かせることは
それを自覚させることは
難しい
なぜならあなたが輝いているから
鏡でもないなら気づかない
鏡よ鏡、教えてあげて
たまには、背いてもいいんだよ
その淀む空
上を見上げれば
ただ青い空
#24 【現実逃避】
保存
#23【君は今】
もうちょっと待っててくれって
言っただろ…
「ぐわッッ!」
目の前のソレは、咆哮をあげ突進してきた
俺は、避けきれずその攻撃をモロに受ける
「ここまでだな…」
泣く暇なんてないはずだ
けれど、罪悪感と共に、頬に伝う涙
「どうしてだよ、なぁ」
どうして、こんなことになった
『いってくるよ』
あの時、お前を止めれば良かった?
『やったよ…!僕、ついに戦える!』
…止めれるわけ、無いじゃないか
アイツの願い
苦労して、努力して、やっとつかんだ
その剣
それは今、無惨にもひび割れた姿で
俺の手に掴まれている
止められなかった、助けられなかった
なにも、出来なかったよ
反動で倒れたソレは、ゆっくり起き上がって
こちらに向かってきている
俺はうなだれ、目をつぶった
そのときだ
駆け巡るのは、走馬灯
アイツのくだらない顔
『俺が強くなるまで、待ってろ』
そう言ったら
『負け惜しみは良くねーぞー笑』って
「ちげーよ、バカ」
お前は弱いんだよ、心が
『僕がお前を守ってやるよ』
いっつも、泣いてるときは
俺に守られてばっかだったくせに
『心配するなよ~、すぐ帰ってくる』
バカ言うな、帰ってこなかっただろ、今日
あぁ、なんか、ムカついてきた
今からでもいいから、アイツに会いたい
アイツに会って一発殴ってやりたい
ソレは、もう一度
俺に最後の一発を食らわせようとしていた
潔く、くたばろうと思ってたのに
お前のせいで
『お前が怪物になっても、助けてやる』
「ふざけんな」
カンッッッ!
攻撃を弾く
起き上がり、ソレの懐に入り込む
入り込むとき
顔が近くになった
その顔は、アイツの顔
しかし、もうアイツではない
「その言葉、そっくりそのまま返してやる」
お前は、今
その暗い瞳の中
何を思っているんだろうな
俺は今、想っているよ
くだらなくて、ムカつく
最高の相棒のことを
#22【小さな命】
どれだけ大きな 夢を持っても
僕らは ほんの 小さい命
どれだけ大きく 見栄をはろうと
僕らは ほんの 小さい命
どれだけ大きな 命に住もうとも
僕らは ほんの 小さな命
どれだけ 大きな罪を犯しても
僕らは ほんの 小さな命
どれだけ どれだけ どれだけ、
どれだけ小さな命でも
僕らは きっと 大きな価値