「海の底」
光が届かなかった想いに
光が射した
深い海の底から地上に向かって
何千万年もの時を経て
やっとあなたに会えた
荒波も幾たび越えて
あなたの声が聞こえた
暗い海底にも明るさが微睡んで
私はまた夢を見る
「君に会いたくて」
涙が出そうになるの
だから会えない時には
違うことを考えるの
例えば今日は晴れるといいな
とか今日は何食べようかなとか
違う事で心をいっぱいにすると
少しだけ淋しさが無くなるから
テディベア
「木枯らし」
枯れ葉が一枚届きます
私の乾いた唇に
あなたが残した香の名残り
雑踏の中消えたあなたが書いたのは
宛名のないラブレター
テディベア
こいこがれて
がむしゃらに走って
らすとまであなたと
しるしを付ける秘密の時間
テディベア(おまけ)
「美しい」
背中合わせの未来
いつも感じてる
最高の幸せを
充電しているあなたへの想い
100%じゃないと満たされないから
あなたへと堕ちていく
生まれたての恋のように
産ぶ声をあげたばかり
「この世界は」
揺れる彩りの花はロマン
雫したたれて舞い落ちる
朝露消えない街で
街灯は儚く灯る
些細な日常の片隅で
人はいつしか愛を知る
失ってまた拾われて
見失ったものに出会う
この広い世界の中で
何千万の愛しかたで
この世界は知っている