スウィートルームって変な意味じゃなかったんだ……、とあの子が言った日

【sweet memories】

こいつのせいで日傘疲れる

【風と】

この部屋の汚さが全部物語っております。
ホコリまみれのビニールの張った漫画、捨ててない切れたファンデ、必要書類なのかチラシなのか分からない紙束、衣替えの終わってない夏服入りの箱。
四つの季節に何度も置いていかれて、いや、追いつけなくなった私という枯れた人間を置く部屋でございます。

【軌跡】

好きなわけない。でも、嫌いって言うのは私がちくちくねちねち何かに拘って認められない嫌な奴みたいで、言いたくない、違う。
あの人のずる賢さも要領の良さも不器用な子に不可解な顔も、単に疑問そうに、僅かに嘲笑を含んだような顔も嫌いだ。
あの人のお愛想も、声の大きさも、臆げなく話しかけてくるのも好きになれない。

なんで、あんな風にはなりたくないのに、嫌なのに、結局羨ましいんだ。

【好きになれない、嫌いになれない】

泣くのが減った

【夜が明けた。】