昨日の自分にさよならして
明日の自分に未来を託して
今日の自分へ後悔を寄せて
全ての自分を蔑み懺悔する
そしてまた
明日の自分に未来を託す
【透明な】
君の目から落ちるあたたかい涙
君の額から流れるしっとりした汗
君の口からこぼれたねばねばした唾液
君の股から溢れる充満するアンモニア
君の鼻から垂れる揺れる鼻水
【不透明な】
君の腕から飛び散る赤い糸
君の口から溢れた血反吐
君の鼻から垂れる僕の証
君の透明な肌に付いた青紫と赤色のバッジ
と
それを覆うウェディングヴェールとリボン
不透明な僕に染まった透明な君が大好き
理想の僕。
頭がいい僕。
運がいい僕。
優しい僕。
泣き虫じゃない僕。
弱虫じゃない僕。
友達が沢山いる僕。
お話が上手い僕。
ポジティブな僕。
いい子な僕。
沢山褒められる僕。
ないものねだりをしない僕。
「君がいた世界」
――あれからどれくらいだったのだろう。
君がいなくなったあの日。あの日と同じ真夜中の空気が自分の体の隅々に巡って少し冷ややかで寒くて寂しい。
君はきっと空にいてこっちにいた時に輝けなかった分、夜空で星となって輝いているのだろう。
そんなことを思っていても君はもう戻って来れない。戻ってこない。
いくら悩んでも、願っても、懺悔しても、、、
ところで今日はいつもよりも星がよく見えるところに来ているんだ。僕は遠出が好きじゃないから近くだけど。君と少しでも近くいられることは幸せで素敵な事だと思うんだ。
そう考えると、なんだかとても苦しく辛くなってきちゃった。
だから君に会いに行くよ。今まで会いに行けなくてごめんね。でも今から会いに行くよ。これからはずっと一緒にいられるから、もうこの生活には戻れないし戻らないし、戻りたくないから。
―今日バレンタインだねー!
外から女子の声が聞こえた。
バレンタインか。。。
どうやら好きな人に贈り物をする日らしい
「よし。」
私も贈り物をしようじゃないか
なぁ?兄弟。
返事をしてくれよ
同じ見た目をしているのにお前と私は何故ここまで
差があるのだ?
同じ椅子に座り、同じ食事を取り、同じ湯船に浸かるのに。
なぜ?
まぁいい。お前は何も出来ないからせめてもの救いだ。
「私の偶像になってくれ。」
「愛する者よ。"私"を受け取るといい。」