あ〜、今日も頑張ったなぁ〜とお布団に入る。
なんて良い一日だったのだろうか、今日あった事を反復してみる。
なんの事はない平凡な一日なのだが、お布団の中で反復してみると良い一日だ。
寝る前に良い一日だったと、思って眠りに就くと明日は本当に良い日になるらしい。
私のはなしを聞いて下さい、何から話せば良いのか。
幼い頃の私は、懐かない猫みたいな子でした。
何かと闘っているような目をして、睨み返す様な可愛げの無い子だったそうです。
今でもそれは少し残っていますが、隠せるようになりました。そして、物心つく頃からの記憶が曖昧なのです。
思い出したくないことが有るのか、本当に幼い時の記憶と30歳の間の記憶が無いのです。
今、目の前に居る家族が本当に家族なのかも曖昧です。
優しくしてくれる家族ですが、本当に血の繋がる家族なのかも曖昧で。
永遠に続く曖昧さなのです。
恥ずかしながら私は、スマホゲームが大好きだ!
子ども達も孫達も、もうゲームをやる歳ではない。
だからゲームばかりしてると駄目よ、とは言えないと抗議される。しったこっちゃない、楽しい物は年寄でもたのしいのだよ。
最近ハマっているのは、ロールプレイものだ!
ダンジョンとやらをクリアして進んでいく、あ〜楽しいボケ防止に最適だと思う。
後ろでウダウダうるさい娘を、ダンジョンに置いてきぼりにしてやろうかしら。色々なダンジョンの遭った人生だったけど。あ〜今が理想郷だわ。
車の窓から何気なく外の景色を見ていると、あ〜、此処はいつか来たな〜あの時は確か。子ども達がまだ小さくて窓の外を食い入る様に見ていた。
私は、運転免許取り立てで余裕のない運転だった。
それでも、子達はドライブを楽しみにはしゃいでいた。
懐かしいなぁ〜、今は孫の運転でドライブ中だ。
う〜ん、足が勝手にブレーキを踏む。
小さい国が有りました、そして小さいお姫様が暮らしていました。大きなお城に一人で暮らしていたお姫様は、いつかトト様ハハ様が迎えに来てくださると信じて待っていました。
お付きの人達は優しく、お姫様を慈しんでくれます。でもやっぱりトト様やハハ様が恋しいのです、お昼間は元気に遊ぶのですが夜半になると寂しくなるのです。毎夜毎夜、星空を見上げては呟くのです。トト様ハハ様お元気ですか、何時こちらに来れますかと。
空の上では王様とお妃様が、涙を流して小さいお姫様を見守っています。
そうです、お姫様を守るにはこうするしか無かったのです。
地上に下ろすしか無かったのです、美しい地球に暮らす事が一番安心なのです。青く輝く地球、緑に覆われた地上。
美しい地球に。