猫派

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12/2/2023, 10:28:32 AM

人間は光と闇の狭間で生きていると思う

たとえば真っ赤なひとつの林檎
一見するとおいしそうな赤の宝石
でもころっと見方を変えれば、
それは血生臭い歪な心臓

とにかく人間は不確かで危うい存在である
人間は揺らぎ、絶え間なく変化する
だからどんな善人も凶悪殺人犯になれる

光と闇の狭間をゆらゆらと彷徨う私たちは
どうやったら光の中で生きられるのだろう

数々の哲学者たちが考えた
そして考えたまま死んでいった

でも私はもう知っている
単純明快な私の解

あなたがいれば、そこは光である

『光と闇の狭間で』

12/2/2023, 9:58:18 AM

近いような遠いような、あなたとの距離

きっとあなたにとって私は特別
でも恋愛とは違うのかもしれない
考えても仕方がないことを
悶々とずっと、考えている

今日も銀杏の蝶々が降る公園に自転車を停める

2人で並んで座ったベンチの約30センチメートル
縮めてもいいのかどうなのか
そこのところ、早く教えてよ

『距離』

12/1/2023, 9:00:06 AM


愛してるよ
だからもう、泣かないで

『泣かないで』

11/28/2023, 12:04:49 PM

お互いの為に別れる

相手のことを尊重したように見せる便利な言葉
そういうのが一番気に食わない
私の為を思うなら私がシワシワのお婆ちゃんになるまで、最後まで、連れ添って欲しいのに

私は今も君が好き
そんな言葉で終わらせないで

『終わらせないで』

11/27/2023, 11:55:41 AM

19歳 誕生日の夜
バイトから帰ると冷蔵庫にあったホールケーキ

私の大好きな苺がたくさん乗っていた
その苺たちを掻き分けるようにして
真ん中に飾られた大きなチョコプレートが
機械的な冷蔵庫の光に照らされていた

父とは高校生の頃から口を聞いていない
原因は些細なことから始まった大喧嘩
頑固でひねくれた性格はあいにく父娘そっくりで
時間が経つほど私達の距離は遠くなっていっていた

"19歳の誕生日おめでとう”

バイト連勤で疲れてたからかな
なんの捻りもない言葉だったけれど
愛情に殴られたような感情で、泣けた

『愛情』

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