最悪
徹夜で頑張ったレポートは
先生に嫌われてるせいでC判定だし、
理不尽な悪口を聞いて
それあなたが悪いよって言ったらハブられるし、
1人になったら何も言えないくせに
すれ違った男子高校生達にブスって言われるし、
好きな人からの既読スルーはなんと3日目に突入
ふざけんなって大声で叫びたいよ
でももういいんです
あいつら全員尻の穴臭いから
『最悪』
諦めろと諭された夢を
まだ微塵も諦めてないこと
失望されたって
馬鹿にされたって
それが私の生きる原動力だということ
私だけの秘密
『誰にも言えない秘密』
やっと扉を開けて私を苦しめた狭い部屋から出ると
また私を閉じ込める一回り大きな部屋
生きている限りそれがなくなることはない
何か試練にぶつかってそれを乗り越える度
私は大きくなって
部屋も大きくなっていく
だから結局ずっと私は狭い部屋の中にいるのだ
いつかはこの狭い部屋から完全に抜け出して
青い空を見ることはできるのだろうか
まあ抜け出せなくてもいいか
あなたといられるのなら
悩みの尽きない人生、
そう思える人々に出会うまで
私はめげずに何度も扉を開けよう
『狭い部屋』
好きだった
低い声、綺麗な横顔、たまに見せる笑顔が愛しかった、よく分からないボケ、焼けた肌、全然名前を呼んでくれないとこ、ドジっ子の癖にいざという時に妙にかっこいいとこ、いつも私を愛おしそうに見ていた目
全部壊れた、終わった
失恋なんて辛いに決まってる
本気で人を好きだったんだから
もう好きでいられないんだから
当たり前だろ
『失恋』
周りの人はみんなじめじめして嫌いだと言う
切なくて暖かい春の後、はつらつとした暑い夏の直前に
やって来る倦怠感漂う小さな季節
何だかもの言いたげなその雰囲気
色とりどりの傘をさして歩く人々
懐かしさを覚える雨の匂い
梅雨明けの嬉しさと何とも言えない喪失感
私は梅雨が大好き
『梅雨』