君が隠した鍵
人は相手によって
心の顔を変える
その心の顔は常に
扉の奥にしまってある
その扉を開けるのは
君が隠し持っている鍵
この世に唯一無二の
君の形をした鍵が必要なのだ
その扉の先は何があるかはわからない
一つを開けてしまえば他を開けられないかもしれない
けれど鍵は捨てずに隠し持っていてほしい
君と僕を繋ぐ道具なのだから
手放した時間
人生には数多くの分かれ道がある
その分かれ道の先にそれぞれ結果が待つ
選ばなかった道の時間は
もう送ることはできない
その手放した時間が
今よりも幸せだとしても
あの時にああすればと
思う時は何度もある
手放した方の自分を
軽く憎む時もある
ただ、選んだ道の自分も
他の角度では輝いている
手放した時間がある分
成長した時間もあるのだ
紅の記憶
体の中を巡る紅の血潮
休むことなく巡るその紅は
様々な記憶と感情も運ぶ
感情の高ぶる時は
巡る量が増え
静かな時を過ごす時は
音を立てずに巡る
常に生を感じさせてくれる
その紅の記憶は
今も冒険を共にしている
夢の断片
心の中には夢の断片が
散らばっている
大きいものから小さいもの
手に届く物から届かない物
その断片は集めて大きくすることも
他の誰かに与えることも自由にできる
それぞれは紙のように薄く
ガラスのように脆い
けれど宝石のようにキラキラ輝いている
目を凝らして拾い上げた断片を
丁寧に組み上げれば
美しく輝く自分を映し出してくれる
見えない未来へ
暗くて光もない道は
誰しも通りたくないものだ
道があるのか穴があるのか
そんな一歩先も見えないのは
皆怖いからだ
だからといって敷かれたレールを
走りたいと思いますか?
何も変わらない景色を
いつまでも見たいと思いますか?
怖いのは皆承知で歩み続けている
新しい自分だけの景色を見たいから
肝心な物は見えないし触れない
そんなことは当たり前だ
肝心な物は自分自身で生み出すのだから