12/23/2025, 10:34:38 AM
私が色んな事に疲れて
真っ暗な闇の中で蹲っていると
貴方は決まって
キャンドルを一つ持って
私の元へやって来る
バカな人だ
キャンドルなんか無くたって
私には貴方が居てくれるだけでいいのに
【揺れるキャンドル】
12/22/2025, 11:55:03 AM
夜の暗い回廊で貴方を見つけた
月のない夜だった
なのに貴方が居るというだけで
回廊全体が輝いて見えた
不思議でしょう
……何故でしょうね
【光の回廊】
12/21/2025, 11:13:52 AM
『どうしてこんなにも雪って降り積もるのだろう』
貴方が、窓の外を見ながら
突然そんな事を言うから
つい、こんな冗談を言った
『もしも、私の想いが何か実体を持つなら
それはきっと、沢山の雪となって
貴方のいる世界に降り積もるのでしょう
貴方の熱に触れるだけで、幸せで、簡単に解けてしまうけれど
それだけ貴方があったかくて、そんな貴方に解けてでも触れたいから、こんなに沢山降り積もるのよ』
冗談めかしてそう言えば、貴方は仄かに頬を染めて、可愛らしくはにかんだ
【降り積もる想い】
12/20/2025, 2:07:22 PM
大好きなあの子が死んだ
ピンクのリボン飾りが、よく似合う子だった
大好きなあの子が死んだ
「永くて、12才まで」だったんだって
大好きなあの子が死んだ
私宛の手紙と、あの子のリボン飾りを遺して
大好きなあの子が死んだ
5年前のあの日から、私はあの子のリボン飾りを着けている
今日、リボン飾りが緩んで解けてしまった
解けたリボン飾りの裏には、たった一言
「好きだよ」
【時を結ぶリボン】
12/20/2025, 8:32:58 AM
ふくふくとした、ちっちゃな手
私の手だってちっちゃいのに、
それよりも、うんとちっちゃな手
恐る恐る指でつつくと
存外強い力で
差し出された指を握る、ちっちゃな手
その手に込められた体温が、
私の握られた指から全身を伝わって、
最後に胸の辺りで柔らかく弾けた
「私が、キミのお姉ちゃんだよ」
【手の平の贈り物】