10/2/2023, 10:07:20 AM
初恋は一瞬で終わる
だって
毎日乗る電車の中
一目惚れ
満員電車
その中で
3年間通って
たった一度だけ
初恋は引きずる
あの人の顔
優しさを
鮮明に覚えてる
何年経とうが色褪せない
入社式
扉を開けたこの先で
この奇跡かまた起こるといいな
そんなことを思いながら
私は扉に手を掛けた──
(2023.10.02/奇跡をもう一度)
10/1/2023, 10:19:09 AM
ふと
もう十月か
そんなことを思った
夏を振り返り
春を振り返った
一番、大きいのは
やっぱりコロナの5類だった
5類になって
色々と変わったのに
病院や高齢者施設は変わらない
そこに
つい黄昏てしまった
家族としては
一番変わって欲しいところなのに
(2023.10.01/たそがれ)
9/30/2023, 10:55:46 AM
今日はいい日だったな
そう思える日
お友達と楽しめた時
そんな風に思える
雨でも
風が強い日でも
台風、嵐の日でも
友達と笑い会えたなら
とてもいい日
笑顔で名残惜しく別れるから
きっと明日も──
(2023.09.30/きっと明日も)
9/29/2023, 11:30:17 AM
家の主が出ていった
その家族は主に会いに行く為
訪問の数が減った
話し声やら
小言やら
イビキやら
犬の鳴き声やら
何かしら聞こえていたのに
今はもう……聞こえない
時々、聞こえるのは
小さな溜め息だけ
不仲だからじゃない
歳、だから……
最期の一人
去って
暫くして……
また新しい家族がやってきた──
(静寂に包まれた部屋)
9/28/2023, 11:24:59 AM
どんな時も
別れは寂しいから
サインを決めた
遠くでも分かるように
それはまた会える約束みたいなもの
駅のホーム
間に挟んでも見えるサイン
私たちだけしか分からない
秘密のサイン
別れは永遠じゃないそう思えるお守りみたいなもの
今日もまた使うんだろな──
(2023.09.28/別れ際に)