不安なんて無いに越したことはないんだけどさ。
安心と不安、天秤にかけて
ガッツリ安心が下りるよりも、少し……
ほんの少しの不安はあった方がいいよ。
安心しきってるとさ、予期せぬ事態が起きると
対処できないでしょ。
けどさ、少しの不安があったら
ちゃんと準備するじゃない。
それでいいと思うんだ。
大きな安心感、小さな不安……
これがベストだよ。
(2023.05.24/あの頃の不安だった私へ)
彼に心を奪われてから
私の心は彼に雁字搦め
四六時中、頭から離れない
鳥かごの中の鳥みたい
彼に心を奪われてから
私の目は無意識に
彼を追い、彼を探す
誰かの瞳に映る彼を想像して
勝手にショックを受ける……
彼と同性の友達にすら嫉妬する
彼に心を奪われてから
私の耳は
彼の声に反応してしまう
街の雑踏にまみれても
彼の声だけを拾うマイクみたいに
彼に心を奪われてから
私の頭の中は
彼のことでいっぱい
些細なことで
妄想は発動するし
ドキドキ忙しくなる
胸も苦しくなるし
ご飯が喉を通らなくなる時だってある……
これらは全て
好きになったら発動する呪縛──
(2023.05.23/逃れられない呪縛)
綺麗な私に
サヨナラした
化粧をして
綺麗に着飾って
綺麗事で並べて
今、思えば何が良かったのか──
明日の私は綺麗すぎない
化粧も薄めに
程よく
ブレスレットと靴に拘ってみたり
綺麗事ばかり並べない
素の自分も少し覗かせてみようかな?
昨日より明日の空が青く見えるように──
俯いて
黒いズボンに
グレーの地
時々見える草色
溜め息が汽車の煙のように繋がって
嫌なことにばかり
苛立って
嫌なこと
どんどん堂々巡り
今、思えば何が悲しくて俯いてたんだか──
明日の私は
黒を脱ぎ捨て白に変えよう
下を見ないで時々、上!
前だけを見つめて進んでいこう
溜め息の代わりは深呼吸
新しさを取り込んで
古き風を吐き出して
素敵なものでいっぱいにしよう
昨日より明日の空が青く見えるように──
(2023.05.22/昨日へのさよなら、明日との出会い)
空の涙は
人々の様々な思いを
背負って降りてくる
天気雨のようにキラキラ
そんな涙もあるよ
川の涙は
山や動物たちの様々な思いを
背負って流れてくる
天然水のようにキラキラ
そんな涙もあるよ
人が流す涙は
様々な思いを抱えてる
悲しかったり
嬉しかったり
悔しかったり
感動だったり
埃やゴミを流したり
汚れた気持ち
どんよりした気持ち
抱えて流れてもキラキラ
──どんな涙も透明
キラキラ耀いている
しょっぱいけど
一番に輝く……
透明な水──
(2023.05.21/透明な水)
──目を閉じて考えてみた──
背が高い
……恥ずかしがりやが目立っちまうじゃん!
細い
……キープするのに食べるの我慢できない!
歌が上手い
……自分に酔っちゃうよ!
勉強出来る
……でも上手く教えられない!
運動神経抜群
……電車いらずになっちゃうよ!
料理が出来る
……行列の出来る隣のご飯状態!
お金持ち
……無駄遣いやめられなくなるよ!
永遠の命
……浦島太郎みたいに切なくなるよね……
イケメンの旦那がいる
……3日で飽きる可能性は高い……
ナイフ刺さっても耐えられるお腹
……現実的にドン引きされる……
空気が読めすぎる
……気を遣いまくって疲れそう……
臨機応変、同時に色んな事をこなせる
……ロボットと呼ばれちゃうよ
──今の自分。
理想とは、かけ離れているけど……
意外と理想だったんだな──
「なるほど。理想と現実は紙一重、か」
(2023.05.20/理想のあなた)