お題
『 声が枯れるまで 』
叫んだ
叫び続けた
なんで...って叫び続けた
うちら親友じゃないの?
なんで、隠してたの!!!って.........
目の前にいる永眠した最愛の親友を見つめながら
お題
『 忘れたくても忘れられない 』
俺の事忘れろなんて言わないで
大好きなんだから忘れられるわけないでしょ
でも、あなたのことを思うと何も前に進めないの
だからって忘れることなんて私には出来ない
お願いだからもう一度私のそばで笑ってよ
叶わない願いを空に向かって叫んだ
お題
『 やわらかな光 』
俺の病室には暖かな、やわらかな光がカーテンの隙間から入ってきている
ふと
「後、何回この光を見れるんだろうな......」
と言った
そうしたら、隣にいた友人が
『何回でも見れるよ』と口にした
俺には意味が分からなかった
だって俺は後数日しか生きられないのだ
手術が終わったまたあのやわらかい光を今度は外で浴びることな出来た
そしてあいつが目の前でやわらかな笑顔を俺に見せていた気がした
お題
『 鋭い眼差し 』
私はやっていない
やっていないのだ......
ある日、4連勤だった仕事が終わり久々に1人鍋でもしようかと食材を買いに近くのスーパーへと行った
この判断が間違いだったとは...そんなこと思いもよらない
私はただ鍋を...1人鍋をしてゆっくりしようと思っただけなのに
私は人目のつかないお酒のコーナーに行った
何を飲もうかな......なんてうきうきした気分で選んでいた
その時
バタ...ッ
何かの音がした。自分が何かを落としたと思い、後ろを振り向けば人が2名ほど倒れていた
「え.........?」
思わず私は声を上げてしまった
そうしたら、1秒も2秒も経たないうちに大勢の人がやってきた
その中のひとりが私に言ったのだ
『こいつだ!とらえろ!!』と.........
私は頭の中が真っ白になった
ただ、声は出なかった。
事情聴取を受けた
何も答えなかった
私はやっていない、やっていないのだ
でも、やっていないと言ったところで何か変わるのだろうか
薄暗い部屋で下を向いていた
沢山の鋭い眼差しを浴びながら
お題
『 高く高く 』
公園で1人、ベンチに座って空を眺めていると
ひとつの赤い点が目に入った。
私の目の前には泣きじゃくっている子供
きっとあれは風船なのだろう。
子供と私の傍には風船を配っているくまがいるから
ただ、その子供は私にそっくりだった
そして風船が飛んでゆき泣きじゃくる私の姿も頭の中に思い出された
この子は私なのか...
そう心の中で思いながらもう一度空を見つめた
さっきまで見えていた赤い点がもう見えなかった
時が経てば考え方すら変わってしまうのか...
そんな、哲学的なことを考えながら空を見つめる
高く高く上ってゆく点を見つめながら