お題
『半袖』
私の好きな人はいつも半袖半ズボン
こーゆー人って大抵一年中この格好だよね(笑)
ある日その人がその格好でベンチに座ってたの
あ、Aくんって例えよっか。
私が、いつもこの、時間に、
座っているベンチ
何も言わずに座る
横を見るとAくんは少し体を震わせてたの
カタカタカタカタ
見るからに寒そう。今日は風もあったから余計に
「ねぇ、寒いでしょ、、?」
『、いや、、平気。こんくらい』
震えてるのになんで強がるの……。
「いや、平気なわけないでしょ。」
「はい。これ私の上着、小さいかもしれないけどないよりマシ」
『…………。』
「ほら、早く。風邪ひいちゃうよ?」
Aくんは少し黙ってから私の上着に手をかけた
『あり、がと、、。』
「じゃあ、私帰るね?」
『あ、待って、』
さっきまで無言だった癖に
急に話しかけてきた。
『上着、ありがと。』
「あ、うん。」
『でも、もうちょっと一緒にいたい、かも。』
振り返ってようやく分かった。
Aくんが思ってたこと。というか聞いたって言った方が早いか、
”Aくんね、私のこと好きだったんだって”
遠い冬
あの頃の色は
淡い色
お題
『天国と地獄』
天国と地獄
本当にあるかは分かりません
そして、本当に天国が良くて地獄が悪いのかも
分かりません
生きている人間が作り上げた話なのかもしれないですね
まぁ、自由に生きよ?
死ぬ前に
食べたい食べ物
見つかった?
お題
『月に願いを』
『先輩と付き合いたいですっっ!』
私はそう満月に言う
叶うかは分からない
けど
こんなに綺麗なこの月に願えば叶うような気がしたから
願わせてください
綺麗なの
あなたの瞳が
綺麗なの
お題
『いつまでも降り止まない、雨』
失恋した
好きで大好きで愛してたのに
思いも伝えられないままあの人は私の親友と付き合った
明るくて頼もしくて私とは何もかもが真逆の子
今まで”先輩”は私に思わせぶりを沢山してきた
先輩は天然だから気づいてないけど沢山…たくさんしてきた
不意打ちにかわいいって言ったり、重いもの持ってたら持つよって重い方持ってくれたり
その度に胸が高鳴って……
こころの瓶にそのハートを閉じ込めておいた
いつか先輩と付き合ってその思いをぶつけるために…
けど無理だった。だからそのハートはもう赤くもなく紅色でもない
ひとつひとつが雨粒になった
そして私の心に降る
頬にも流れる
私は崩れた。
お題
『あの頃不安だった私へ』
大丈夫だよ
大丈夫
君のせいじゃない
誰も君を責めないよ
誰だってするもん
忘れ物