『記憶の地図』

懐かしい街を
久しぶりに訪れた

この道をまっすぐ進んだ
先に彼の家があったはず

記憶の地図は
あてにならなくて

ただ空き地に
佇んでる

『マグカップ』

一日の始まりに
好きな飲み物を注ぐ

いつも手にする
マグカップ

おはよう

『もしも君が』

もしも君が
本当にやり直したいと
思うなら
二人で決めた約束は
守るべきだったと思う

守れない約束は
もういらない

『雨音に包まれて』

ポトポトと音を奏でながら
落ちていく
私の心も
落ちていく
雨音に包まれながら
真っ暗な闇の中へ
誘われる

『どうしてこの世界は』

人生ここまで生きてきて
どうしてこの世界は
上手く行かないのだろう
いろんな感情が
渦巻く日々
すべてを断ち切って
無の世界へ旅立てば
楽になれるかな