朝、髪をセットするとき。
出かける前のビジュアル確認。
お風呂の姿見に映るとき。
思い返してみると、私は一日に何度も鏡をみている。
鏡の中の私は実際よりも細く見えるし、思ったよりも可愛く見える気がする。
だから、ついついじっくり眺めてしまう。
そんな明るい気持ちで出かけても、街には美人があふれかえっていて、自信をなくしそうになる。
学校に行っても、周りには可愛い子ばかりだ。
そういうときに私が思い出す言葉がある。
〝どうせブスなんだったら愛想が悪いよりは良い方がいい
どうせブスなんだったら勉強はできないよりできた方がいい〟
この言葉はもしも自分がブスだったらと仮定して考えてみたとき、人に好かれるにはどうすればいいかを考えた人のものだ。私はこの言葉を聞いてから、人と話すときできるだけ笑顔でいるようにしている。
もともとの顔を変えられなくても性格や頭の良さは自分自身が変えられると思う。
鏡に映る姿ばかりを磨くのではなく、鏡では見ることができない中身を磨いていきたい。
友達と他愛のない話で笑い合う休み時間。
〝暑いね〟なんて言いながら頑張った体育祭。
最優秀賞が取りたいと全力を出した合唱コンクール。
ずっと続くと思っていた中学校生活もあと半年で終わる。
永遠なんてないんだよね。
私にとっての理想郷
それは、好きな食べ物を毎日食べて、好きなことをずっとできる生活だ。
ずっと楽な格好で、嫌なことなんてしなくていい。
でも、辛いことがなかったら幸せなんて感じないかもしれない。
良いことと悪いことが交互に来るからこそ人生は楽しいと思えるのかもしれない。
今だって、十分なご飯が食べられて、温かいお風呂に入ることができる。
自分のやりたいことも大体できるし、話を聞いてくれる仲間がいる。
思えば、自分はとても恵まれている。
悪いことばかりに目を向けて、暗い気持ちになるのではなく、
自分や周りのいいところを見つけて、明るい気持ちで生きていこう。
笑顔でいれば、楽しい気持ちが広がる。
そうすれば、人生は光り輝いていくだろう。
私が懐かしく思うこと
それは、部活動だ。
中学生になったばかりの私は、なんとなく運動部に入ろうと思っていた。
でも、先輩に連れられていった剣道部や入ろうと思っていた卓球部は、私には合わなかった。
そんなとき、担任の先生が顧問を務めるというソフトボール部に行ってみた。
すると、意外と楽しく、先輩も優しいということがわかり、入部することにした。
最初の頃は、〝上手だね〟と褒めてもらえることが多かった。ミスをしても怒られなかった。
そんな日々は長くは続かず、ミスをしては怒られ、やり方を注意される毎日が始まった。
あんなに優しかった先輩も、試合となると厳しく、できないことを怒られる事が多かった。
同級生の一人には、きつい言葉を投げかけられたり、あからさまにぶつかられたりといった陰湿な嫌がらせを受けた。
そして、部活に行くのが嫌になった。
毎日、悩みを抱えながら家に帰っていた。
でも、引退した今思い返してみると悪いものでも無かったと思う。
なんだかんだ休まず通っていたら少しは上達したし、後輩や嫌がらせをしてきた同級生とも仲良くなれた。
部活がなくなっても私の悩みは尽きない。
テスト、人間関係、受験…
そんな私から悩める人たちに届けたい言葉がある。
「今日の悩みは一年後にはきっと忘れてる」
時間が経てば大体の問題は解決すると信じて、今日も生きていこう。
もし、私が勇気を出してあの子に〝好き〟って伝えられたら。
きっとあの子は困ったように微笑んで「ごめんね」というんだろうな。
隣の席なのに話すだけでも緊張して、
他の人と笑顔で話していたら嫉妬して、
自分にもその笑顔を向けてくれないかななんて考えている。
でも、その子の恋バナを聞くと
もしかして自分かもと思ってしまって、諦めきれない。
そんな私の恋が、もう一つの世界では叶っていますように。