開けないLINE
開けないメッセージ。
既読なんかにしたらまたなんか言われそうで、どうしても見ることができないキミの通知。
どうしようと悩んでいるうちに、他の通知と混じって消えてしまった。
これで、良いのだろうか。
キミのと関係は。

完璧な人なんていない。
それが当たり前に認知されてる世界で、僕らは不完全に生きている。
不完全な自分を認めて、咀嚼する。
そうやって折り合いをつけて生きづづけるのだ。
もちろん、それができないという人もいる。
だけど、あまり自分を責めないで欲しい。
不完全な一方で、完全に駄目な人間というわけでもないのだから。

カーテンから差し込む日が、がらんどうの部屋を照らしだす。
昨日までいた君は、もういない。
窓から吹き付ける風が少し埃くさい。
煙草と香水の匂いが、シーツに残る。
その残り香だけが、君がいた証拠だ。

私の愛を受け止めて欲しい。
身勝手かもしれないけれども、私は貴方が欲しい。
その愛に言葉はいらない。ただ、貴方が抱きしめてくれればいいだけ。
それだけで私は、救われる。

突然キミが訪問してきた。
「泊めてくれ」なんていきなり言われて、ボクは少し戸惑う。
だけど、ボクはキミのそのお願いに弱いから、結局泊めちゃうんだけどね。