さよならを言う前に、もっと言いたいことがある。
もっとキミに愛を伝えたかった。
キミの夢を応援したかった。
キミの想いは確かなものだったのに、時が経つにつれて気持ちを伝える時間が薄れてしまっていたんだ。
勿論、言い訳なのはわかっている。
だけどこれが本当の最後になるのなら、後悔する前に伝えようと思ったんだ。

雲ひとつない青空が目の前を覆う。
晴れの天気は嬉しいはずなのに、灼熱の大地に気持ちは鬱屈としていて青の色も霞んで見える。
それでも太陽は罪もなく、ひたすら陽光を浴びせている。
太陽がここまで恨めしいと思ったことはあっただろうか。

鏡は自分自身と、その心を映し出す。
自分を直視するのは、嫌だ。だけれども改めて自分を眺めると、わかることもある。
自らの心を律するために、今日も自分自身を覗き込もう。

久方ぶりに実家を漁ると、いろいろなものが出てくる。その中には他の人にはゴミにしか見えないけど、捨てられないものがよく見つかる。
動かなくなった昔のゲーム、初めてのおつかいのレシート、小学校の頃送りあった手紙……。
どれもこれも、見つけた瞬間思い出が走馬灯のように蘇る。
最近は皆デジタルでこんなこともしなくなるだろうけど、この追体験をするためにモノを取っておきたいものだ。

「誇らしげにする」ことが大事だという。
日本人は謙虚になりがちだが、自信を持って己を発することが大切なことだという人もいる。

私は自信を持つことが苦手だ。
けれど、自分に誇りを持てるようになりたい。
そのためには、やはり自己表現をすることが大切なんだ。