#107 【静かな情熱】

内に秘めた
静かな情熱を
灯すように
淡々と呟く

周りに元気を
与えるように
一言一言丁寧に

そっと優しく
微笑みかけた

#106 【遠くの声】

「また明日」
そう遠くから声が聞こえた

誰に言ったんだろう
周りには僕しかいないのに
誰かいたのかな？

「また明日来るからね」

また？
またって何回も来てたってこと？
え？いつから？
怖い…怖いよ

遠くの声が
だんだん近づいてくる
そしてそれと同時に
僕の意識も失っていった

#105 【春恋】

いつの時代も
春恋はやってくる
出会いも別れも
楽しいことも辛いことも

ずっと続けばいいと
そう思っていた
別れなんてないと思っていた

だから
どうしてもこの時期は
恋をしたくなる季節なんだ

#104 【未来図】

私の未来図は
いったい
どんな風に
描かれるのだろう

友達や恋人、家族と
笑いあって
楽しく過ごしてるのかな

それとも
仕事を失い、一人ぼっち
悲しく寂しい人生を
歩んでるのかな

どちらにせよ
どんな未来が待ってるかは
自分の行動で決まる
悔いのない道を選んでいきたい

#103 【ひとひら】

ひとひらの花びらが
空から舞い落ちてきた

上を見上げると
まるで星々のような
陽の光に照らされて
キラキラ輝く花びら達

そろそろ春も終わりだ
また来年も見られるかな