#9 【星のかけら】
キラキラと 空から降る 無数の星
見上げた先は 星のかけら達
どこまでも続く 無限の彼方
自分たちの向かう先は
何が待っているのか
夜空を見上げ、星を見てると
ふと思う事がある
「自分はちっぽけな存在なんだ」と
星は長い時間を生きている
それに比べたら
人間はほんの一瞬にしか過ぎない
だからこそ
1日を大切にしたいと思う
#8 【Ring Ring…】
「Ring Ring」
扉のチャイムが鳴った。
(誰だろう?)
今日は家に僕1人。
両親は仕事で、
5つ年の離れている妹は、学校に行っている。
さっきまで僕は、部屋でゲームをしていた。
トイレに行く途中でチャイムが鳴ったのだ。
「Ring Ring」
(また鳴った)
この時間に誰か来るのは珍しい。
(お客さんなら出ないと失礼だよな)
「はーい、少々お待ちください。」
「ガラガラ…、お待たせしてすみません。」
(あれ?いない?)
「ガラガラ…」
(イタズラか?)
そう思ってトイレに向かった。
しばらくして、またチャイムが鳴った。
「Ring Ring」
(なんなんだ)
「ガラガラ…、さっきから誰なんだ!」
「いい加減にしろよな!」
そう言って扉を開けたが、そこには誰もいなかった。
(次鳴ったら、出ないようにしよ)
そう思って、扉を閉めた。
また、しばらくしてチャイムが鳴った。
「Ring Ring」
(よし、今度は出ないようにしよう)
僕はそう思って、リビングにいた。
「…」
(あ、鳴り止んだな)
やっと終わったと、一息ついた瞬間。
目の前に現れたのは…。
後日、両親から警察に連絡があったと言う。
「家にいたはずの息子が行方不明になった。」
捜索したところ
家の中にあったのは
その子の靴、服、カバン…
それと遺体だった。
遺体?
誰の遺体なんだ?
そう、その遺体は、息子だったのだ。
なぜ両親は「行方不明」と言ったんだ?
家の中にあったら、
「行方不明」にはならないはず。
それとなぜ、息子は遺体となって発見された?
犯人は誰なんだ?
息子の前に現れたのはなんだった?
そしてなぜ、両親は「行方不明」と言った?
また妹は?
妹は両親といるのか?
もしかして、妹も…?
謎は深まるばかりだ。
#7 【追い風】
今まで
辛いことも悲しいこともあった
なんで自分なんだろう
なんで今なんだろう
何度も何度もそう思った
これは何かの試練なんだろうかと
それらがいつか追い風となり
良い人生(みち)となればいいな
#6 【君と一緒に】
あの時出会っていれば
君と一緒にいられたのかな?
他愛もない話をして
デートもして
たくさんの思い出を
作っていけた…はずなのに
#5 【冬晴れ】
朝目覚めたら
いつもより少し暖かく
冬晴れの日だ
こういう日は
外に出かけるのもいいのかもな