舞冬

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8/25/2023, 2:41:09 PM

「あ、あの……もしかして、僕の顔に何かついてる?」

 立ち寄ったバーガーショップでバーガーを食べていると、夜空ちゃんはゆっくり食べながら僕の顔をじーっと見つめていた。

「ううん。美味しそうに食べてるから、衣舞紀君」

「そ、そう? でも、実際おいしいし……」

 向かい合わせで食べると、相手の細かい仕草が目に入って気になっちゃうからあまり好きじゃないけど、観察して気づくこともある。

 夜空ちゃんはいつでも同じ表情で食べるのだ。
 別に味をあまり感じない、という訳でもないけど、いつもぼうっとして食べる。

 今度、好きなものでも聞いてみようかな。
 次遊びに行ったらそれを食べに行こう。
 そしたら、笑ってるところ見れるかも。

8/24/2023, 2:00:16 PM

 出来ない、と確信する時がある。
 出来なかった、と思った時がある。

 そんな時、いつも先に進んでいる人を見ては、どこにしまえばいいのか分からない気持ちを溜めていた。

 でも、いつしか溢れる時がやってきて、溜めていたものは全て誰にも理解されない罪になっていたんだ。

 辛い時は周りに話せ、と言う。
 助けてくれた人もいなかったじゃないか!

8/23/2023, 10:13:07 AM

君はよく海に行く。
でも、海水浴客でいっぱいになる夏は嫌いだ。

どれだけ頼んでも断られてしまう。
それで聞いてみたんだ。

「……だって。寒い冬の海に二人で行って、手を握ってもらうのが好きなんだもん」

8/22/2023, 11:32:05 AM

「裏返しの反応」の反対。
それは好きであることを知りました。

8/22/2023, 6:01:01 AM

鳥のように飛びたい。
――どこか、遠い所へ。

箱庭にいた君はそう言った。

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