君と一緒に、なんて言葉簡単に言えるわけない。
誰に伝えるのか、誰に伝えられるのか、もしかしたら死ぬまで言わないかもね。
けど、いつか言えたらいいな。
季節の中で冬が一番大好きである。なぜなら、冬の朝の寒さが心に沁みるからである。さらに私の誕生日が冬だからでもらある。ほとんどは誕生日だから大好きなのである。けれど冬の寒さは私の誕生日など関係なく心に刺さってくる。あぁ、沁みる。そんなことを思いながら高校生最後の冬の風を堪能しようじゃないか。
いつもの帰り道、あなたは私より先に帰ったのになぜまだいるの?私は大好きなバンドのプレイリストを聴きながら、あなたがまだいることを考える。偶然だね、みたいな顔をして私に話しかける。バイバイ、また明日
昔の楽しい記憶には何らかのフィルターがかかっていると思う。かけがえのない大切な思い出なら特に頭の中で美化されている。私は美化された記憶ばかりだな。
だけど、どれも大切な思い出。
高校一年生の夏、私と君は多分絶対に両思いだったよね。今まで追う恋ばっかりだったけど初めて追われる恋を経験して、どうすればいいか分からなくて何にも出来なかったよ、ごめんなさい。ほんとは君のこと好きだったけど、自分に自信が無かったから君と少し距離を置いてしまいました。そして冬になり毎日課題に追われる日々で帰る時間が遅くなり学校から駅までを一緒に2人きりで歩いて帰ったね。君は私にすごく優しくて、気遣いのできる人で私はそんなところに惹かれていたと思う。
君を好きだと実感した日は、雨の降った後でした。
私の少し前を歩いている君を見て、車道側を歩いている君を見て、毎日私に話しかけてくれる君を見て、私は幸せでした。
二年生になって、友達に聞きました。
君はあの子のことが好きだと、だけれどもうあの子には恋人がいて恋が叶わなかった と。
私は君の恋が叶わなかったことを知った日、雨に濡れながら駅に1人で向かいました。